海に生きた恐竜時代の爬虫類たち

「海の恐竜」という言葉を耳にしたことはありますか?
実は、恐竜は主に陸上に生息しており、一般的に海にいたとされる動物は海生爬虫類に分類されます。
これらは、恐竜と同じ時代に繁栄した、海に特化した生物たちです。
この海生爬虫類は、いくつかのグループに分けられます。
魚竜類(ぎょりゅうるい)
現在の魚やイルカに似た流線型の体を持ち、素早く泳ぐことに長けていました。
日本の宮城県でもウタツサウルスの化石が発見されています。
首長竜類(くびながりゅうるい)
長い首を持つタイプ(エラスモサウルスなど)と短い首を持つタイプ(リオプレウロドンなど)がいました。
長い首は、魚を捕食するのに役立ったと考えられています。
福島県いわき市で発見されたフタバスズキリュウは、このグループの代表的な一種です。
鱗竜類(りんりゅうるい)
陸上生活も送っていたとされますが、このグループには海に適応した種類もいました。
ワニ類
現代のワニの祖先にあたるメトリオリンクスのように、頭部がワニに似た海生の種類も存在しました。
カメ類
巨大なアーケロンは、数千年前に存在したにもかかわらず、現在のウミガメと驚くほど似た姿をしていました。
まとめ
恐竜時代の地球には、これらの海生爬虫類たちが広大な海を舞台に生きていました。
陸上の恐竜とは異なる進化を遂げた彼らの存在は、古代の地球における生命の多様性を物語っています。