恐竜黄金時代!ジュラ紀の環境と生命の多様性

ジュラ紀(1億9960万年〜1億4550万年前)は、映画『ジュラシック・パーク』でも広く知られる、恐竜が本格的に繁栄した「黄金時代」です。
この時代に地球の環境は大きく変化し、恐竜たちの多様な進化を促しました。
超大陸の分裂と独自の進化
ジュラ紀が始まると、それまで一つだった巨大な大陸「パンゲア」が「ローラシア」と「ゴンドワナ」の二つに分裂を始めます。
大陸が海によって隔てられたことで、それぞれの地域に生息する恐竜は独自の進化を遂げ、多種多様な姿へと分かれていきました。
緑豊かな地球と巨大化する恐竜
三畳紀の乾燥した環境とは異なり、ジュラ紀は温暖で湿潤な気候でした。
この時期にイチョウやチリマツのような針葉樹が繁茂し、地球全体が緑豊かな森で覆われるようになります。
食料となる植物が豊富になったことで、ブラキオサウルスやアパトサウルスのような巨大な草食恐竜が出現しました。
彼らを捕食する肉食恐竜もまた大型化し、生態系全体がダイナミックに変化していったのです。
生命の試練と進化の革命
一方で、ジュラ紀は恐竜にとって「試練の時代」でもありました。
三畳紀に出現した鳥類が数を増やし、生息域を広げたほか、アエトサウルス類などの多くの爬虫類が絶滅しました。
これは恐竜の更なる繁栄に向けた「革命」の始まりでもありました。
この試練を乗り越え、適応した恐竜たちが次の白亜紀へと進化のバトンをつないでいきます。
白亜紀と比べると発見されている恐竜の種類は少ないですが、ジュラ紀の環境変化こそが、後の恐竜時代の多様性を生み出す土台を築いたと言えるでしょう。