フクイラプトル Fukuiraptor 名前の由来 福井の泥棒分類 双弓亜綱、竜盤類、獣脚類生息地(発見地) 日本(福井県)時代 約1億2700万〜1億1150万年前(白亜紀前期)全長 約5〜6m体重 約175kg食性 肉食解説日本で初めて「新種の肉食恐竜」として正式に学名が付けられた恐竜をご存じでしょうか。 「恐竜王国」こと福井県勝山市で発見された「フクイラプトル」です。2000年に記載されたこの記念碑的な恐竜は、研究の進展とともにその姿(復元)が二転三転してきた「謎多きハンター」でもあります。後肢じゃなかった!「キタダニリュウ」の爪ミステリーフクイラプトルの発見は、1989年から始まった福井県勝山市(手取層群北谷層)での発掘調査に遡ります。 発見当初、この恐竜は地名にちなんで「キタダニリュウ(北谷竜)」という愛称で呼ばれていました。ドロマエオサウルス類という誤解1992年、約10cmの大きな「カギ爪」が発見されました。 当初、この爪は映画『ジュラシック・パーク』に登場するラプトル(ドロマエオサウルス類)の「後肢の爪(シックルクロー)」だと考えられていました。 そのため、キタダニリュウは「日本のドロマエオサウルス類」として注目を集めました。爪の正体は「手」だったしかし、その後の詳細な研究で驚きの事実が判明します。 その巨大なカギ爪は後肢ではなく、なんと「前肢(手)」の爪だったのです。 これによりドロマエオサウルス類説は否定され、2000年に日本初の肉食恐竜「フクイラプトル」として正式に記載されることになりました。アロサウルスから「メガラプトル」へ:揺れ動く分類フクイラプトルは、分類上の位置づけが大きく変わってきた恐竜としても知られています。かつての復元(アロサウルス型)記載当初は「カルノサウルス類(アロサウルス上科)」に分類され、中国のシンラプトルに近縁だと考えられていました。 そのため、初期の復元図や骨格モデルは、頭部ががっしりとしたアロサウルス寄りのスタイルで作られました。最新の復元(メガラプトル型)近年の研究により、彼らは南米やオーストラリアで繁栄した「メガラプトル類」の原始的なグループであることが判明しました。 メガラプトル類は口先が細長いのが特徴です。 そのため、近年のフクイラプトルの復元図は、よりスマートな顔立ちで描かれることが増えています。 ただ、頭骨が完全には見つかっていないため、その「真の顔」は依然として謎に包まれています。全長6mの頂点捕食者:薄くて巨大な「手の爪」フクイラプトルは、肉食恐竜として日本で初めて全身骨格が復元され、現在は福井県立恐竜博物館のシンボルの一つとなっています。若い個体でも4.2m発見された個体の全長は約4.2mですが、骨の癒合状態からまだ「成長途中の若い個体」であることが分かっています。 成体になれば全長5〜6m、体重約175kgに達したと推定されており、日本産の肉食恐竜としては最大級です。最大の武器彼らの最大の特徴は、分類の決め手ともなった前肢です。 アロサウルスよりも大きく発達しており、その爪は「大きく、かつ非常に薄い」形状をしていました。 この鋭い手の爪を武器に、同時代のフクイサウルス(イグアノドン類)などを捕食していたと考えられています。 PREV フレングエリサウルス ファルカリウス NEXT この恐竜を見た人はこんな恐竜も見ています リオプレウロドン Liopleurodon 分類海の爬虫類 特徴肉食恐竜 時代ジュラ紀 エドモントサウルス Edmontosaurus 分類鳥脚類 特徴草食恐竜 時代白亜紀 アルゼンチノサウルス Argentinosaurus 分類竜脚形類 特徴草食恐竜 時代白亜紀 スキピオニクス Scipionyx 分類獣脚類 特徴肉食恐竜 時代白亜紀 スポンサーリンク スポンサーリンク
解説
日本で初めて「新種の肉食恐竜」として正式に学名が付けられた恐竜をご存じでしょうか。
「恐竜王国」こと福井県勝山市で発見された「フクイラプトル」です。
2000年に記載されたこの記念碑的な恐竜は、研究の進展とともにその姿(復元)が二転三転してきた「謎多きハンター」でもあります。
後肢じゃなかった!「キタダニリュウ」の爪ミステリー
フクイラプトルの発見は、1989年から始まった福井県勝山市(手取層群北谷層)での発掘調査に遡ります。
発見当初、この恐竜は地名にちなんで「キタダニリュウ(北谷竜)」という愛称で呼ばれていました。
ドロマエオサウルス類という誤解
1992年、約10cmの大きな「カギ爪」が発見されました。
当初、この爪は映画『ジュラシック・パーク』に登場するラプトル(ドロマエオサウルス類)の「後肢の爪(シックルクロー)」だと考えられていました。
そのため、キタダニリュウは「日本のドロマエオサウルス類」として注目を集めました。
爪の正体は「手」だった
しかし、その後の詳細な研究で驚きの事実が判明します。
その巨大なカギ爪は後肢ではなく、なんと「前肢(手)」の爪だったのです。
これによりドロマエオサウルス類説は否定され、2000年に日本初の肉食恐竜「フクイラプトル」として正式に記載されることになりました。
アロサウルスから「メガラプトル」へ:揺れ動く分類
フクイラプトルは、分類上の位置づけが大きく変わってきた恐竜としても知られています。
かつての復元(アロサウルス型)
記載当初は「カルノサウルス類(アロサウルス上科)」に分類され、中国のシンラプトルに近縁だと考えられていました。
そのため、初期の復元図や骨格モデルは、頭部ががっしりとしたアロサウルス寄りのスタイルで作られました。
最新の復元(メガラプトル型)
近年の研究により、彼らは南米やオーストラリアで繁栄した「メガラプトル類」の原始的なグループであることが判明しました。
メガラプトル類は口先が細長いのが特徴です。
そのため、近年のフクイラプトルの復元図は、よりスマートな顔立ちで描かれることが増えています。
ただ、頭骨が完全には見つかっていないため、その「真の顔」は依然として謎に包まれています。
全長6mの頂点捕食者:薄くて巨大な「手の爪」
フクイラプトルは、肉食恐竜として日本で初めて全身骨格が復元され、現在は福井県立恐竜博物館のシンボルの一つとなっています。
若い個体でも4.2m
発見された個体の全長は約4.2mですが、骨の癒合状態からまだ「成長途中の若い個体」であることが分かっています。
成体になれば全長5〜6m、体重約175kgに達したと推定されており、日本産の肉食恐竜としては最大級です。
最大の武器
彼らの最大の特徴は、分類の決め手ともなった前肢です。
アロサウルスよりも大きく発達しており、その爪は「大きく、かつ非常に薄い」形状をしていました。
この鋭い手の爪を武器に、同時代のフクイサウルス(イグアノドン類)などを捕食していたと考えられています。