ヘレラサウルス Herrerasaurus

名前の由来

へレラ(化石を発見したアルゼンチン人 Victorino Herrera)のトカゲ

科名

ヘレラサウルス科

分類

双弓亜綱、竜盤類

生息地(発見地)

アルゼンチン

時代

約2億3000万〜2億2000万年前(三畳紀後期)

全長

約2〜3m

体重

約350kg

食性

肉食

解説

最古の大型肉食恐竜と言われています。

アルゼンチンで発見されたヘレラサウルスの化石の肋骨の間に、三畳紀後期初頭に限って栄えたスカフォニクスの仲間の骨が含まれていたことから、大型の獲物を捕食するまで急速な進化を遂げたことがわかります。

短くあまり動かせない首や小さな骨盤など、骨格に原始的な点が多く、そもそもこの動物を恐竜に含めるべきではないという考えもありましたが、下顎にトカゲを彷彿とさせる関節を備えていること等から、現在は原始的な竜脚形類であるとする見方が強いです。

恐竜の主要な特徴のひとつに、仙椎(腰にあたる部分の脊椎骨)が3個以上癒合していることがあり、これはヘレラサウルスも同様です。
この点から判断すると、ヘレラサウルスは真の恐竜とみなしてよいでしょう。

当時の捕食動物の主流は四肢歩行もしくは半二肢歩行の主竜類だったため、直立した二肢歩行をするヘレラサウルスは、当時は特に活発で攻撃的な捕食者だったと言われています。

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