スピノサウルス Spinosaurus

名前の由来

とげのあるトカゲ

科名

スピノサウルス科

分類

双弓亜綱、竜盤類、獣脚類

生息地(発見地)

北米

時代

1億2500万~9900万年前(白亜紀前期~中期)

全長

約16m

体重

約6~9トン

食性

肉食(魚など)

解説

スピノサウルスは、史上最大の肉食恐竜です。
ティラノサウルスの仲間よりも大きく重かったと考えられています。

細長いあごには、円錐形の尖った歯が生えていました。
下あごの先から生えた一番長い歯は、上の歯と互いに噛み合っていて、ワニの歯のようでした。
魚を主な獲物にしていたようで、長いあごは、水に突っ込んで魚を獲るのに適していました。
3mもある魚の化石とスピノサウルスの化石が一緒に見つかったこともあります。

また、魚だけでなく他の恐竜も食べていました。
スピノサウルスの仲間のバリオニクスの化石の胃の部分からは、消化された小さな恐竜の骨が見つかっています。

後ろ脚は、これまで考えられていたよりも短く、四足歩行をしていたのではないかという説があります。
足には水かきがあった可能性もあります。
最近の研究では、水中生活に適した体つきをしていて、尾にはヒレがあり、足にも水かきがあり、泳ぐことができたのではないかと考えられています。

スピノサウルスの帆は、背骨から伸びた骨で支えられていました。
一番高いところでは1.8mもありました。
全ての恐竜は背骨から伸びた骨がありましたが、普通はもっと短いものでした。

2020年に発表された研究では、尾骨の上部には長い突起があって、ヒレを支えていたのではないかと考えられています。

3本の指には長いかき爪があり、魚をひっかけるのに適していました。

「帆」か「こぶ」か?

スピノサウルスの背中の盛り上がりの正体は、エネルギーを蓄えるこぶだったという説もありましたが、そうすると、背中が重くなってしまい、バランスをとるのが難しそうです。
おそらく、ひらべったい帆のような形をしていて、仲間同士で見せあって、強さを比べていたのかもしれません。
また、体の熱を帆から逃がしていたという説もあります。

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