マプサウルス Mapusaurus

名前の由来

現地の先住民マプチェ族の言葉で「大地」を意味する「マプ」に由来して命名された

科名

カルカロドントサウルス科

分類

双弓亜綱、竜盤類、獣脚類

生息地(発見地)

アルゼンチン、チリ

時代

1億~9000万年前(白亜紀後期)

全長

約12m

体重

約4トン

食性

肉食

解説

マプサウルスは、白亜紀後期に南米大陸(現在のアルゼンチンとチリ)に生息していた大型肉食恐竜です。
その名は、現地の先住民マプチェ族の言葉で「大地」を意味する「マプ」に由来しており、その壮大な名にふさわしく、巨大な体躯を誇っていました。

巨大な体と軽量化の秘密

マプサウルスは、全長が12mにも及び、恐竜の王ティラノサウルスや南米の巨獣ギガノトサウルスに匹敵する最大級の体躯でした。

攻撃方法

鋭利な歯で獲物を切り刻み、深い傷を負わせて失血死させるなど、鋭角的な攻撃を得意としていたと考えられています。

鋭利な歯で獲物を切り刻んでいた

鋭利な歯で獲物を切り刻んでいた

機動力

成体は巨体ゆえにあまり素早い動きはできなかったと推測されていますが、骨が華奢な幼体は俊敏な動きができたと考えられています。

軽量骨格

体の骨には大きな空洞が見られるため、体重は推定4トンほどで、ギガノトサウルスのような重量級の肉食恐竜よりは軽かったようです。
この軽量化された骨格は、巨体の割に華奢であったことを示しています。

分類

ギガノトサウルスなどと同じカルカロドントサウルス科に近縁で、後肢の形態はアロサウルスにも似ています。

「ボーンベッド」の謎

現在までに亜成体から成体にかけての9体ほどの標本が一箇所にまとめて発掘されており、これは「ボーンベッド(化石密集地)」と呼ばれています。
発見当初は群れで生活していたと考えられましたが、現在はなんらかの事情でたまたま同じ場所に集まったという説が主流です。
それでも、集団で狩りをし、家族で住んでいた可能性は依然として指摘されています。

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