アロサウルス Allosaurus

解説

ジュラ紀には大きな肉食恐竜が現れ、ステゴサウルスや他の大きな植物食恐竜を獲物にしていました。

ジュラ紀に現れた肉食恐竜の中でも、一番有名なものがアロサウルスです。

強力な捕食者で、獲物が少ないときには共食いをしていた可能性があるという研究もあります。

アロサウルスの仲間は、上あごの上に2列の骨が盛り上がっていました。
これらは、頭の骨を強くするのに役立っていたようです。

また、目の上のところに、短い三角の尖った角がありました。

目の上に短い三角の尖った角があった

あごと頭の骨は細長く、口を大きく開けることができました。

大きな獲物を狩っていたわりには、アロサウルスのあごの力はそれほど強くありませんでした。
しかし、長く尖った歯にはのこぎりのようなギザギザが付いていたため、肉を噛み切るのに適していました。

前肢は比較的長く、3本の指があり、手には15cmもの湾曲した鋭い爪をもっていました。
獲物をがっしりと掴むのに役立っていたと考えられています。

長く力強い2本の後肢で立ち、時速30km程度で獲物を追跡することができました。

時速30km程度で獲物を追跡することができた

後肢には4本の指があり、3本が前を向き、1本は後ろを向いていました。
体重を分散させるのに都合が良かったようです。

アメリカのユタ州では、40体以上の化石がいっぺんに見つかっています。
泥にはまり込んで身動きのとれなくなった植物食恐竜を狙ったアロサウルスが、泥につかまってしまったと考えられています。