恐竜の特徴

羽毛恐竜(もふもふ恐竜)とは?鳥類との意外な関係

羽毛恐竜(もふもふ恐竜)とは?鳥類との意外な関係

「恐竜」と聞くと、ウロコに覆われた巨大な爬虫類を想像するかもしれません。
しかし、近年の研究で、一部の恐竜は鳥類と同じような羽毛を持っていたことが明らかになっています。
これが、今回ご紹介する「羽毛恐竜」です。
最近では、その愛らしい見た目から「もふもふ恐竜」とも呼ばれ、人気が高まっています。

羽毛恐竜の正体:鳥類の祖先だった獣脚類

羽毛恐竜の多くは、後ろ足だけで歩く二足歩行の「獣脚類(じゅうきゃくるい)」というグループに属しています。
獣脚類は、あの有名なティラノサウルスも含まれる肉食恐竜の一種です。

かつては、トカゲのような皮膚だったと考えられていたティラノサウルスも、実は羽毛を持っていた可能性が指摘されています。

なぜ飛べない恐竜に羽毛があったのか?

初期の羽毛恐竜は、現在のダチョウやエミューのように、羽毛を持っていても空を飛ぶことはできませんでした。

では、なぜ羽毛があったのでしょうか?
その答えは「保温」です。
羽毛は非常に高い保温能力を持っており、恐竜の体温を保つために役立っていたと考えられています。

進化の過程で、この保温のための羽毛が徐々に変化し、飛ぶための翼へと発展していったのです。
これは、「羽毛は元々飛行のためにあったのではなく、保温が目的だった」という驚くべき事実を示しています。

恐竜と鳥類の深い関係性

現在では、鳥類は恐竜の子孫であるという考えが定説となっています。
鳥類の祖先は、恐竜の三大グループの中でも特に「獣脚類」であるとされています。

この発見は、長年の謎であった「鳥類の起源」に終止符を打ち、恐竜研究に革命をもたらしました。
羽毛恐竜の研究は、恐竜がどのように進化し、私たちに身近な鳥類へと姿を変えていったのかを解き明かす重要な手がかりとなっています。

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