ディプロドクス Diplodocus

名前の由来

2本の梁

科名

ディプロドクス科

分類

双弓亜綱、竜盤類、竜脚形類

生息地(発見地)

アメリカ

時代

約1億5400万〜1億5200万年前(ジュラ紀後期)

全長

約30m

体重

約10~20トン

食性

植物食

解説

スマートで洗練された印象の竜脚形類です。

ほっそりとした胴はゾウ1頭分よりも大きく、首と尾はきわめて長いものでした。

ディプロドクスは普段、長い首を掃除機のように動かして、川や湖のほとりに生えた植物を食べたと考えられています。

竜脚形類は食物を歯で咀嚼できませんが、ディプロドクスも同様でした。
鉛筆のような形の歯を熊手のように使い、やわらかい植物の葉をかき集め、噛まずに丸飲みしていました。

ディプロドクスの足

ディプロドクスは大きな四肢で巨体を支えていました。
ゾウのように、指先を地面につけて歩いていたと考えられています。

ディプロドクスの後肢は前肢よりも長いものでした。
高い木の葉を食べる時には、おそらく尾を支えにして、後肢で立ち上がったと思われます。

あるいは捕食者に対しても、このような姿勢で威嚇していたのかもしれません。

ディプロドクスの骨格

長さの割に体躯はスレンダーで、全長20mクラスのものでもアフリカゾウほどの体重しかありませんでした。

特大の個体は、かつて「セイスモサウルス(地震トカゲ)」 と呼ばれていましたが、現在ではディプロドクスに統合されています。

ディプロドクスの頭骨

巨体にもかかわらず、頭の大きさは競走馬とさして変わりません。

大型のものでは1日500kgもの植物を必要としたため、鉛筆のように細長い歯を使ってひっきりなしに植物の葉を貪り、あとは胃石や盲腸など内臓器官の力で消化したと思われます。

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