ノミンギア Nomingia

名前の由来

ノミンギン(ゴビ砂漠の地名)の者

科名

オヴィラプトル科

分類

双弓亜綱、竜盤類、獣脚類

生息地(発見地)

モンゴル

時代

白亜紀後期

全長

約1.7m

体重

約20kg

食性

雑食

解説

白亜紀後期のモンゴル。
恐竜時代の最後を飾る「マーストリヒチアン」と呼ばれる時代に、進化の歴史において極めて重要な特徴を持った恐竜が生息していました。

その名は「ノミンギア」。

オヴィラプトル科に属するこの恐竜は、それまで「現代の鳥類だけが持つ特徴」とされていた骨を持っていたことで古生物学界を驚かせました。

「ノミンギンの者」:名前の由来と基本スペック

名前の由来

ノミンギアという学名は、化石の発見地であるゴビ砂漠の「ノミンギン」に由来し、「ノミンギンの者」を意味します。

サイズと分類

全長約1.7m、体重20kgほどの小型恐竜です。
分類はオヴィラプトル科に属し、食性は雑食であったと考えられています。

鳥類だけの特徴ではなかった!「尾端骨」の発見

ノミンギアの最大の特徴であり、最大の発見はその「尻尾」にありました。

進化をつなぐ証拠

化石から、尻尾の先端の骨が癒合した「尾端骨(びたんこつ)」が確認されたのです。
それまで尾端骨は、現代の鳥類だけが持つ固有の特徴だと考えられていました。
しかしノミンギアの発見により、この特徴が恐竜の段階ですでに獲得されていたことが証明されました。
これは小型獣脚類と鳥類の間に、極めて強い進化的つながりがあることを改めて示す決定的な証拠となったのです。

空を飛ばないのに何故?「飾り羽」の役割

鳥類において、尾端骨は飛行中の減速や着地をコントロールする「尾羽」を支える重要な役割を果たしています。
しかし、ノミンギアには飛行能力はありませんでした。
では、なぜ彼らは立派な尾羽を支える骨を持っていたのでしょうか。

求愛とディスプレイ

現在では、近縁種のカウディプテリクスや現代のクジャクと同様の役割だったと考えられています。
発達した尾羽を支え、繁殖期に広げて異性にアピール(求愛)したり、自身を大きく見せて誇示したりするための「飾り」として使っていたのです。

最後のオヴィラプトル類:頭骨なき化石が語る姿

発見されている化石は脊椎、骨盤、足の一部などで、残念ながら頭骨は見つかっていません。
しかし、骨の構造や近縁種の研究から、生前は全身に羽毛を生やしていたことはほぼ確実視されています。

白亜紀の最末期を生きたノミンギアは、鳥へと続く進化のパズルを埋める重要なピースです。
オヴィラプトル類の最後の血族として、その美しい飾り羽をモンゴルの大地に広げていたのでしょう。

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