パウパウサウルス Pawpawsaurus

名前の由来

パウパウのトカゲ

科名

ノドサウルス科

分類

双弓亜綱、鳥盤類、装盾類

生息地(発見地)

アメリカ

時代

白亜紀前期

全長

約6m

食性

植物食

解説

白亜紀前期の北米大陸に生息していた「パウパウサウルス」は、鎧竜の中でも非常にユニークな特徴を持つ恐竜です。

ノドサウルス科に属しながら、アンキロサウルス類のような特徴を併せ持つパウパウサウルス。

分類上は、同じノドサウルス科の「サウロペルタ」に似ていますが、より原始的な体形をしていたと考えられています。

ノドサウルス科の常識を覆す「骨の瞼」

パウパウサウルスは、鎧竜の中でも極めて珍しい特徴を持っています。

ノドサウルス科としての特徴

アンキロサウルス類とは異なり、尾の先に「骨のコブ」を持たないのがこのグループの共通点です。

例外的な「骨質の瞼(まぶた)」

通常、アンキロサウルス類にしか確認されていない「骨質の瞼」を、パウパウサウルスは例外的に持っていました。

この特徴は、他のノドサウルス科の恐竜には見られない、パウパウサウルス特有の重要なポイントです。

最新研究(CTスキャン)で判明した感覚機能

2016年、下顎を除いてほぼ完全な状態で発見された頭骨に対し、最新鋭のCTスキャンを用いた研究が行われました。
その結果、パウパウサウルスの高度な感覚機能が明らかになりました。

聴覚:低周波に強い

パウパウサウルスは、有名な鎧竜である「エウオプロケファルス」よりも低い周波数の音を聞き取ることができたことが判明しました。

嗅覚:天敵を上回る鋭さ

嗅覚に関しては、エウオプロケファルスには劣っていたものの、天敵である獣脚類(肉食恐竜)を上回るレベルであったことが示されています。

過酷な環境を生き抜く知覚能力

パウパウサウルスが備えていたこれらの優れた知覚能力は、当時の過酷な環境を生き抜くために重要な役割を果たしていたと考えられます。

低い音を聞き分け、肉食恐竜の接近をいち早く察知できる鋭い嗅覚を持つことで、防御力だけでなく「察知能力」にも長けた、非常に生存戦略に優れた恐竜であったことがうかがえます。

「パウパウ累層」から発見されたパウパウサウルスは、骨の瞼という異例の特徴と、科学的に裏付けられた高い知覚能力を持つ、非常に興味深い鎧竜です。

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