ペレカニミムス Pelecanimimus 名前の由来 ペリカンもどき分類 双弓亜綱、竜盤類、獣脚類生息地(発見地) スペイン時代 白亜紀前期全長 約2〜2.5m体重 約20~40kg食性 魚食?解説ペレカニミムスは、白亜紀前期のスペインに生息していたオルニトミモサウルス類(ダチョウ恐竜類)の一種です。ガリミムスなどに代表されるこのグループは「クチバシを持ち歯がない」のが常識ですが、ペレカニミムスはその常識を覆す「220本を超える歯」を持っていました。「ペリカンもどき」の由来は喉袋にありペレカニミムスの化石は、保存状態が良いことで有名なスペインの「ラス・ホヤス発掘地」で発見されました。 ここでは骨だけでなく、通常は残りにくい「軟組織(皮膚や内臓)」の痕跡も確認されています。伸縮する「喉袋」発見された化石の下顎には、皮膚でできた「喉袋(のどぶくろ)」の痕跡がはっきりと残っていました。 この袋は伸縮性があり、使わないときは喉の下にたくし込むことができたと考えられています。 この構造が現生のペリカンや水鳥にそっくりだったため、「ペレカニミムス(ペリカンもどき)」と名付けられました。また、後頭部には小さな骨の突起(トサカのようなもの)があったことも分かっています。獣脚類最多!口に並ぶ220本の歯ペレカニミムスの最大の特徴であり、他のオルニトミモサウルス類と決定的に異なる点が「歯」の存在です。びっしりと並ぶ極小の歯進化した種(ガリミムスなど)は歯を失っていますが、最も原始的なメンバーであるペレカニミムスの口には、長さ5mm程度の小さな歯が220本以上も並んでいました。長さ5mm程度の小さな歯が220本以上も並んでいたこれは現在知られている獣脚類(肉食恐竜)の中で最多の数です。彼らは「歯のある先祖」から「歯のないダチョウ恐竜」へと進化していく過程の、初期段階にいた種なのです。魚かプランクトンか?食性のミステリーこれほど多くの歯と特徴的な喉袋を使って、彼らは一体何を食べていたのでしょうか。 主に3つの説が提唱されています。魚食性(ペリカン説)名前の通り、ペリカンのように喉袋に魚を貯めて捕食していた説。濾過摂食(フィルター説)密集した220本の歯を「フィルター」にして、水中のプランクトンや藻類を濾し取っていた説。 筋肉質な舌を使っていた可能性も示唆されています。植物食(咀嚼説)後のグループと同様に、植物を噛んで食べていた説。おそらく一つに限定されるものではなく、長い腕と指を使って、魚から植物まで食べる器用な雑食恐竜だったのかもしれません。羽毛はあった?残された皮膚の謎ペレカニミムスの外見については、「羽毛」の有無も議論の的となっています。羽毛あり説オルニトミモサウルス類は羽毛恐竜のグループであるため、持っていて自然です。 実際に羽毛の痕跡が確認されたとする報告もあります。羽毛なし説一方で、化石に残った「皮膚の印象」には羽毛の形跡が全く見られなかったという報告もあります。これが「体の一部には羽毛がなかった」のか、単に「化石化で残らなかった」だけなのか、判断が難しいところです。 PREV マイプ ベイピアオサウルス NEXT この恐竜を見た人はこんな恐竜も見ています オリクトドロメウス Oryctodromeus 分類鳥脚類 特徴草食恐竜 時代白亜紀 カウディプテリクス Caudipteryx 分類獣脚類 特徴雑食恐竜羽毛恐竜 時代白亜紀 エイニオサウルス Einiosaurus 分類周飾頭類 特徴草食恐竜 時代白亜紀 トゥオジアンゴサウルス Tuojiangosaurus 分類装盾類 特徴草食恐竜 時代ジュラ紀 スポンサーリンク スポンサーリンク
解説
ペレカニミムスは、白亜紀前期のスペインに生息していたオルニトミモサウルス類(ダチョウ恐竜類)の一種です。
ガリミムスなどに代表されるこのグループは「クチバシを持ち歯がない」のが常識ですが、ペレカニミムスはその常識を覆す「220本を超える歯」を持っていました。
「ペリカンもどき」の由来は喉袋にあり
ペレカニミムスの化石は、保存状態が良いことで有名なスペインの「ラス・ホヤス発掘地」で発見されました。
ここでは骨だけでなく、通常は残りにくい「軟組織(皮膚や内臓)」の痕跡も確認されています。
伸縮する「喉袋」
発見された化石の下顎には、皮膚でできた「喉袋(のどぶくろ)」の痕跡がはっきりと残っていました。
この袋は伸縮性があり、使わないときは喉の下にたくし込むことができたと考えられています。
この構造が現生のペリカンや水鳥にそっくりだったため、「ペレカニミムス(ペリカンもどき)」と名付けられました。
また、後頭部には小さな骨の突起(トサカのようなもの)があったことも分かっています。
獣脚類最多!口に並ぶ220本の歯
ペレカニミムスの最大の特徴であり、他のオルニトミモサウルス類と決定的に異なる点が「歯」の存在です。
びっしりと並ぶ極小の歯
進化した種(ガリミムスなど)は歯を失っていますが、最も原始的なメンバーであるペレカニミムスの口には、長さ5mm程度の小さな歯が220本以上も並んでいました。
長さ5mm程度の小さな歯が220本以上も並んでいた
これは現在知られている獣脚類(肉食恐竜)の中で最多の数です。
彼らは「歯のある先祖」から「歯のないダチョウ恐竜」へと進化していく過程の、初期段階にいた種なのです。
魚かプランクトンか?食性のミステリー
これほど多くの歯と特徴的な喉袋を使って、彼らは一体何を食べていたのでしょうか。
主に3つの説が提唱されています。
魚食性(ペリカン説)
名前の通り、ペリカンのように喉袋に魚を貯めて捕食していた説。
濾過摂食(フィルター説)
密集した220本の歯を「フィルター」にして、水中のプランクトンや藻類を濾し取っていた説。
筋肉質な舌を使っていた可能性も示唆されています。
植物食(咀嚼説)
後のグループと同様に、植物を噛んで食べていた説。
おそらく一つに限定されるものではなく、長い腕と指を使って、魚から植物まで食べる器用な雑食恐竜だったのかもしれません。
羽毛はあった?残された皮膚の謎
ペレカニミムスの外見については、「羽毛」の有無も議論の的となっています。
羽毛あり説
オルニトミモサウルス類は羽毛恐竜のグループであるため、持っていて自然です。
実際に羽毛の痕跡が確認されたとする報告もあります。
羽毛なし説
一方で、化石に残った「皮膚の印象」には羽毛の形跡が全く見られなかったという報告もあります。
これが「体の一部には羽毛がなかった」のか、単に「化石化で残らなかった」だけなのか、判断が難しいところです。