プラテオサウルス Plateosaurus
名前の由来
平らなトカゲ
科名
プラテオサウルス科
分類
竜盤類、竜脚形亜目、古竜脚科目
生息地(発見地)
ドイツ、スイス、フランス、デンマーク、グリーンランド
時代
約2億1000万年前(三畳紀後期)
全長
約10m
体重
約1トン
食性
植物食
名前の由来
平らなトカゲ
科名
プラテオサウルス科
分類
竜盤類、竜脚形亜目、古竜脚科目
生息地(発見地)
ドイツ、スイス、フランス、デンマーク、グリーンランド
時代
約2億1000万年前(三畳紀後期)
全長
約10m
体重
約1トン
食性
植物食
解説
最も有名な古竜脚類で、最初に大型化した恐竜です。
プラテオサウルスは、ヨーロッパで化石が発見された中型の草食恐竜で、三畳紀では世界最大の恐竜でした。
頭部はかなり小さかったのですが、全長は約10mあったとされています。
当時としては大きな体でしたが、ジュラ紀に現れる巨大な植物食恐竜ほど大きくはありませんでした。
群れをつくって暮らしていた可能性が高いと言われています。
プラテオサウルスは原始的な竜脚形類の中では、最も有名な恐竜です。
何十という全身骨格が、ヨーロッパの50か所以上から発見されています。
化石が見つかった場所の内いくつかは、繁殖地だった可能性もあります。
少し変わった化石の発見地としては、北海の水深1600m以上の深海の海底で見つかっていることなどがあげられます。
長い首で、他の恐竜より高い所の植物を食べることができました。
また、危険にいち早く気づくのにも役立ちました。
長い首で高い所の植物を食べることができた
プラテオサウルスの仲間は、エオラプトルのような小さな肉食恐竜から進化し、体を大きくしていきました。
4本足で過ごすことも多かったようですが、前肢には特徴的な長い指と親指がありました。
二足歩行であったとする説と四足歩行であったという説があり、長い間、論争が続いていましたが、最近の研究で前肢の骨格が歩行に全く適していない(手の平を地面に向けることができなかった)ことが分かり、二足歩行であった可能性が非常に高くなっています。
長くて力強い後肢で大きな体を支えて立ち上がり、木の上の葉も食べることができたようです。
また、大きな体にもかかわらず、後肢だけで素早く走ることもできたようです。
後肢だけで素早く走ることもできた
前肢は、食事のときに枝や葉を掴むことができました。
強力な親指の爪は、身を守ったり、オス同志の戦いにもちいられていました。
草食恐竜には歯を持つものと歯を持たないものがいますが、プラテオサウルスは現在の植物食爬虫類であるイグアナによく似た木の葉型の歯を持っており、明らかに植物食だったとわかります。
歯の表面はざらざらしていて、固い葉もすり潰すことができました。
歯の周辺部分は鋸の刃のようにギザギザになっていました。
イグアナによく似た歯を持っていた
尾が長いことも大きな特徴で、体長の半分近くを尾が占めています。
長く重い尾でバランスをとって、後肢で歩いたり、前かがみになって地面の植物を食べたりしていました。
体長の半分近くを尾が占めていた
皮ふは、硬いうろこに覆われていました。
うろこは、身を守るのに役立ち、また三畳紀の乾燥した気候のなかで、体の水分を逃がさない役割もあったようです。
プラテオサウルスはこのうろこに守られて、乾燥した荒野を長距離移動することができました。
獲物を見つけ出す際に役立つ大きな眼、強大なカギ爪など、ワシやタカなどの猛禽類と共通する特徴もみられます。