プテロダクティルス Pterodactylus

名前の由来

翼のある指

科名

プテロダクティルス科

分類

爬虫綱、翼竜目

生息地(発見地)

ドイツ、フランス、イギリス、タンザニア

時代

1億5000万~1億4400万年前(ジュラ紀後期)

全長

約1m

体重

約1〜5kg

食性

肉食

解説

プテロダクティルスは、ジュラ紀後期にあらわれた翼竜の中では一番有名です。

それ以前の翼竜と比べて、長い翼と首、短い尾をもっていました。

プテロダクティルスの化石は1700年代後半に見つかり、それ以来、その仲間はプテロダクティルス類と呼ばれています。

ヒバリやハト程度の小さな翼竜で、コウモリのように非常に操縦性の高い飛行動物だったと考えられています。

実際に、最初はコウモリの一種だと思われましたが、翼をたった1本の指で支えていることから、コウモリではなく翼竜だとわかりました。

プテロダクティルスとは、「翼のある指」という意味です。

後肢は細長く、4本の指には爪がありました。
また、化石を見ると、後肢には水かきがあったようです。

翼は皮膚と筋肉でできていて、4番目の指と硬い腱がそれを支えていました。

プテロダクティルスは飛ぶのも上手でしたが、どうやら海辺や浅瀬を歩いて獲物を探すこともあったようです。

1990年代に見つかった化石から、後肢だけでなく、翼をたたんで、前肢も使って体を支えていたことがわかりました。

長いあごの前方には鋭く尖った歯が生えており、滑りやすい魚を捕まえるのに適していました。
長い口先には、鳥のようにケラチン質のくちばしがありました。

体は、毛あるいは毛のような繊維に覆われており、体温を保つために役立ちました。
首の後ろには立て髪もありました。
これらのことから、プテロダクティルスは内温性の動物だったと考えられています。

この恐竜を見た人は
こんな恐竜も見ています
ティラノサウルス