スーパーサウルス Supersaurus

名前の由来

ものすごいトカゲ

科名

ディプロドクス科

分類

双弓亜綱、竜盤類、竜脚形類

生息地(発見地)

アメリカ

時代

約1億5000万年前(ジュラ紀後期)

全長

約33〜35m

体重

約40〜50トン

食性

植物食

解説

スーパーサウルスは、ジュラ紀後期(約1億5000万年前)の北アメリカ大陸(コロラド州、ワイオミング州)に生息していた、ディプロドクス上科に属する特大サイズの竜脚形類です。
その名は「超越した存在」を意味する英語の「Super」と「トカゲ」を意味する「Sauros」のミックスで、「ものすごいトカゲ」という称号が与えられました。

学名はギリシア語化が慣習であるため、本来は「スペルサウルス」と発音すべきところ、英語風の「スーパーサウルス」という発音が広く浸透しました。

驚異的なサイズ

スーパーサウルスは、体長が約33〜35m、体重は推定40〜50トンに達し、地球上に存在した陸上生物の中でも最も巨大な生物の一つと考えられています。

衝撃の発見

1972年にコロラド州のモリソン層で発見された、約2.4mに達する巨大な肩甲骨(トリケラトプスの頭とほぼ同じ長さ)が、その巨大さを証明し、学者たちに衝撃を与えました。

化石の信憑性

全身骨格はまだ見つかっていませんが、30mオーバーの巨大恐竜としては化石の産出が最も多く、そのサイズにも高い信憑性があるとされています。

キメラの歴史

かつてウルトラサウルスと呼ばれていた恐竜は、スーパーサウルスとブラキオサウルスの化石が混在したキメラであったことがわかっています。

独自の生態と身体構造

当初、スーパーサウルスはブラキオサウルスの仲間と思われていましたが、近年の研究により、よりスリムな体形のディプロドクスに比較的近縁な種だったことが判明しています。

体型と骨の秘密

骨太でどっしりとした体型であり、全長の割合に対して比較的頸の占める割合が高めでした。
体重を軽くするため、骨の一部が含気骨(がんきこつ)と呼ばれるスポンジ状の構造になっていることが判明しています。

超絶食漢

推定で一日に最大500kgもの植物を食べていたとされています。
これは栄養価が少ないため、量を食べないと必要な養分を確保できないためです。
寿命は最長で200歳近くに達したという説もあります。

未知の巨大さの可能性

成長の可能性

現在見つかっている化石は、発育途上の若い個体であったとも言われており、成体になると50〜60mまで成長した可能性もあると推測されています。

広大な生息域

2015年にはポルトガルに棲息していたディンヘイロサウルスもスーパーサウルス属に含めるという学説が発表されており、その生息域が広かった可能性が示されています。

スーパーサウルスは、その巨大さと謎多き生態で、今なお恐竜研究のロマンを掻き立てる存在です。

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