スゼチュアノサウルス Szechuanosaurus

名前の由来

四川(中国の地名)のトカゲ

分類

双弓亜綱、竜盤類、獣脚類

生息地(発見地)

中国

時代

ジュラ紀後期

全長

約6m

食性

肉食

解説

激辛料理の本場として知られる中国・四川省。
ジュラ紀後期のこの地には、アロサウルスに近い中型の肉食恐竜が生息していたとされています。

しかし、その恐竜は今、古生物学者たちを悩ませる「ある深刻な問題」を抱えています。
1942年の命名から現在に至るまで、その存在を証明する手掛かりが「4本の歯」しか見つかっていないのです。

四川の名を持つも…あまりに「辛い」化石の状況

この恐竜の学名は、化石が発見された「四川省」に由来しています。
四川といえば麻婆豆腐などの激辛料理で有名ですが、この恐竜自身も、研究者にとってはなかなか「辛い(厳しい)」状況に置かれています。

手がかりは4本の歯のみ

1942年に正式に命名されてから80年以上が経過していますが、これまでに発見されている確実な化石は、なんと4本の歯だけなのです。
全身骨格はおろか、顎の骨さえ揃っていないため、彼らが具体的にどのような姿をしていたのか、正確な復元をすることは極めて困難です。

アロサウルスの親戚?それとも「存在しない」恐竜?

わずかな歯の特徴から、スゼチュアノサウルスはジュラ紀後期の中国に生息していた中型の肉食恐竜であり、北米のアロサウルスに近い種だと考えられています。

囁かれる「疑問名」の疑惑

しかし、種を特定するための情報があまりに不足しています。
そのため、学会では「実は独立した種として存在していないのではないか」という疑惑が持たれています。
このように、分類としての有効性が疑わしい学名は「疑問名(ノメン・ドゥビウム)」と呼ばれます。

スゼチュアノサウルスと名付けられたその歯は、もしかすると全く別の恐竜のものかもしれません。
その真の正体は、四川の深い霧のような謎に包まれたままなのです。

この恐竜を見た人は
こんな恐竜も見ています
ティラノサウルス