トゥリアサウルス Turiasaurus

名前の由来

テルエル(地名)のトカゲ

分類

双弓亜綱、竜盤類、竜脚形類

生息地(発見地)

スペイン、ポルトガル

時代

ジュラ紀後期〜白亜紀前期

全長

約30〜37m

体重

約40〜48トン

食性

植物食

解説

ジュラ紀後期から白亜紀前期にかけてのスペイン。
この時代の地層から、ヨーロッパ大陸の恐竜史を塗り替える巨大な竜脚形類が発見されました。

「トゥリアサウルス」と名付けられたこの恐竜は、それまでヨーロッパで知られていた恐竜たちとは一線を画す、圧倒的な巨体を誇っていました。

ゾウ7頭分!ヨーロッパ最大級のサイズ

トゥリアサウルス最大の特徴は、なんといってもその規格外の大きさです。
アメリカやアフリカの超巨大竜脚形類(アルゼンチノサウルスなど)には及びませんが、ヨーロッパで発見された恐竜としては最大級のサイズであり、当時の生態系で圧倒的な存在感を放っていました。

驚異のスペック

  • 全長: 30m以上
  • 体重: 40トン〜48トン(現生のアフリカゾウ約7頭分)
  • 骨のサイズ: 上腕骨(二の腕)だけで約1.8m、足の爪は約30cm。

「テルエルのトカゲ」:発見と保存状態の良さ

名前の由来

化石は2003年、スペイン・テルエル県リオデヴァで発見され、2006年に「トゥリアサウルス・リオデヴァエンシス」と命名されました。
学名は「テルエル県(古名:トゥリア)リオデヴァ産のトカゲ」を意味しています。

貴重な頭骨の発見

特筆すべきは化石の保存状態の良さです。
大型竜脚形類は頭骨が失われやすいのが常ですが、トゥリアサウルスは頭骨を含む脊髄、肩、足の骨などが発見されています。
また、彼らはジュラ紀後期と白亜紀前期の境界付近の地層から見つかっており、2つの時代をまたいで生きていた数少ない恐竜の一頭であるとも言われています。

独自に進化した「第三のグループ」

トゥリアサウルスは単に大きいだけではありません。
その進化の系統も非常にユニークです。

原始的な系統の巨大化

かつて竜脚形類は、ディプロドクスブラキオサウルスなどの有名グループに進化したと考えられていました。
しかし、トゥリアサウルスの骨(ハート型の歯など)を分析した結果、彼らはそれらとは異なる、より原始的な系統であることが判明しました。

彼らは原始的な竜脚形類の一部が、ヨーロッパ地域で独自に巨大化の道を歩んだ結果生まれた種だと考えられています。
現在、このグループは「トゥリアサウルス類」と呼ばれ、スペインのロシラサウルス、ポルトガルのズビ、モロッコのアトラサウルスなどがこの仲間に含まれています。
トゥリアサウルスは、ヨーロッパにおける恐竜進化の多様性を象徴する重要な存在なのです。

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