オウラノサウルス Ouranosaurus 名前の由来 勇敢なトカゲ科名 イグアノドン科分類 双弓亜綱、鳥盤類、鳥脚類生息地(発見地) ニジェール時代 約1億2500万〜約1億1200万年前(白亜紀前期)全長 約7m体重 約2.2〜4トン食性 植物食解説背中に脊椎の神経棘が伸びてできた大きな「帆」をもつ鳥脚類です。 この帆は身を守る武器としては壊れやすいつくりなので、主に仲間に対して自分を誇示するときなどに用いられたのだと思われます。大きな「帆」をもっていた帆はまた、体温調節の補助器官としても役立ったと考えられています。 オウラノサウルスは砂漠のような暑い環境に生息していたようですが、大型動物は体積のわりに表面積が少ないため、体内に熱がこもりやすいという弱点をもっています。 日陰に入れば帆から放熱できるし、水浴びなどで肌を濡らしておけば、日なたにいるときでも水分が蒸発する際に熱がうばわれ、体温を下げられました。オウラノサウルスの上あごの骨は、口を閉じると左右に開く仕組みになっていました。 そのため、上下の頬(ほお)の部分に並んだ歯が広く接し、食物を効率良くすり潰すことができました。オウラノサウルスは完全な骨格が知られており、背中の帆を補強していた骨化した腱(けん)も化石として残っていました。オウラノサウルスの背中の神経棘は、アメリカバイソンの肩の神経棘ともよく似ています。 したがって、ここには体温調節などに用いる帆ではなく、脂肪を蓄えるこぶがあったという説もあります。 それが事実なら、オウラノサウルスは恐竜界におけるラクダや野牛のような存在だったのかもしれません。 PREV オリクトドロメウス エドモントサウルス NEXT この恐竜を見た人はこんな恐竜も見ています ファシャグナトゥス Huaxiagnathus 分類獣脚類 特徴肉食恐竜 時代白亜紀 エドモントサウルス Edmontosaurus 分類鳥脚類 特徴草食恐竜 時代白亜紀 ガリミムス Gallimimus 分類獣脚類 特徴雑食恐竜 時代白亜紀 イサノサウルス Isanosaurus 分類竜脚形類 特徴草食恐竜 時代三畳紀 スポンサーリンク スポンサーリンク
解説
背中に脊椎の神経棘が伸びてできた大きな「帆」をもつ鳥脚類です。
この帆は身を守る武器としては壊れやすいつくりなので、主に仲間に対して自分を誇示するときなどに用いられたのだと思われます。
大きな「帆」をもっていた
帆はまた、体温調節の補助器官としても役立ったと考えられています。
オウラノサウルスは砂漠のような暑い環境に生息していたようですが、大型動物は体積のわりに表面積が少ないため、体内に熱がこもりやすいという弱点をもっています。
日陰に入れば帆から放熱できるし、水浴びなどで肌を濡らしておけば、日なたにいるときでも水分が蒸発する際に熱がうばわれ、体温を下げられました。
オウラノサウルスの上あごの骨は、口を閉じると左右に開く仕組みになっていました。
そのため、上下の頬(ほお)の部分に並んだ歯が広く接し、食物を効率良くすり潰すことができました。
オウラノサウルスは完全な骨格が知られており、背中の帆を補強していた骨化した腱(けん)も化石として残っていました。
オウラノサウルスの背中の神経棘は、アメリカバイソンの肩の神経棘ともよく似ています。
したがって、ここには体温調節などに用いる帆ではなく、脂肪を蓄えるこぶがあったという説もあります。
それが事実なら、オウラノサウルスは恐竜界におけるラクダや野牛のような存在だったのかもしれません。