クリオロフォサウルス Cryolophosaurus

名前の由来

凍ったとさかのトカゲ

科名

ディロフォサウルス科

分類

双弓亜綱 、竜盤類、獣脚類

生息地(発見地)

南極

時代

約1億8900万〜1億8300万年前(ジュラ紀前期)

全長

約6m

体重

約400~600kg

食性

肉食

解説

南極大陸で見つかった化石の中で、特に大型の恐竜、それがクリオロフォサウルスです。
頭頂部に特異なとさかを持つことで一躍有名になりました。

縦長のトサカをもつ肉食恐竜は他にもいましたが、クリオロフォサウルスは目の上のあたりに、横向きのトサカをもっていました。

トサカはおそらく目立つ色をしていて、繁殖期に自分を誇示したり、オス同士の戦いに役立ったのかもしれません。

トサカがカールしている様子から、正式な名前が決まる前は、エルヴィス・プレスリー(リーゼントの髪形で有名な米国の歌手)にちなんで、エルヴィスサウルスと言われていました。

系統的には北アメリカに産出するアロサウルスに近いですが、保温のために体毛を持っていた可能性が高いです。
雪が降る冬季には、効率よく狩りをするため白色の体毛に生え変わっていたとも考えられています。

大きな頭とあごのわりに体重は軽く、おそらく足も速かったと考えられています。

ジュラ紀後期から白亜紀に栄えた他の肉食恐竜よりも多い4本の指が前肢にありました。

歯は他の肉食恐竜と同じく、のこぎり状になっており、深く、力強いあごをしていました。

大型の植物食恐竜、グラシャリサウルスの骨の化石が、クリオロフォサウルスの化石のそばで見つかったことから、グラシャリサウルスを主な獲物にしていたと考えられています。
他に、翼竜や小さなほ乳類の骨の化石も一緒に見つかっています。

ディロフォサウルス類という、トサカをもった肉食恐竜の仲間で、ジュラ紀前期に栄えましたが、その後、絶滅しました。

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