ヴェロキラプトル Velociraptor

解説

すらりとした外観をもつ敏捷な恐竜です。

両足には鎌のような形の鋭いカギ爪があり、獲物に致命傷を与えることができました。

両足には鎌のような形の鋭いカギ爪があった

ヴェロキラプトルの脳は体のサイズに比べて大きいものでした。
ヴェロキラプトルの仲間はトロオドン類と並んで賢かったと考えられています。

1971年、モンゴルのゴビ砂漠で発見されたヴェロキラプトルの全身骨格は、手足の爪を角竜プロトケラトプスの体に食いこませ、取っ組み合いの状態のまま化石になっていました。
この2頭の闘争化石は、およそ7300万年も昔の恐竜の闘いを今に伝えています。

翼の痕跡

ヴェロキラプトルは空を飛べませんでしたが、前肢に翼をもっていました。
これは最近、化石の腕の骨から、風切羽が生える土台となる突起が発見されたことで確かめられました。

前肢に翼をもっていた