エラスモサウルス Elasmosaurus 名前の由来リボントカゲ科名エラスモサウルス科分類爬虫綱、双弓亜綱、鰭竜類生息地(発見地)アメリカ時代約8000万年前(白亜紀後期)全長約14m体重約2トン食性魚食解説恐竜たちが陸上を支配していた白亜紀、海の中にも巨大で奇妙な生物の世界が広がっていました。 その代表格が、未確認生物「ネッシー」のモデルになったとも言われる首長竜「エラスモサウルス」です。ウミガメのような胴体に、ヘビのように長い首を持つこの海生爬虫類は、全長14mにも及ぶ巨体で古代の海を支配していました。ネッシーのモデル!全長14mの巨大首長竜エラスモサウルスは、約8000万年前(白亜紀後期)の北米大陸周辺(西部内陸海路)に生息していた、プレシオサウルス類(首長竜)の最大種の一つです。伝説の怪物の正体?スコットランドのネス湖に棲むとされる「ネッシー」の目撃証言や想像図(長い首を持ち水面から頭を出す姿)は、まさにエラスモサウルスそのものです。「ネッシー」のモデルになったとも言われる首長竜彼らは恐竜ではなく「海生爬虫類」ですが、その強烈なインパクトから、多くの人が首長竜といえばこの姿を思い浮かべます。現代のバスより大きい全長は最大で約14m、体重は約2トン。 これは現代の大型バス(約12m)よりも大きく、海中で遭遇すれば計り知れない威圧感があったことでしょう。 ちなみに、日本で発見された「フタバサウルス」も彼らに近い仲間です。骨の数はキリンの10倍?驚異の「首」の秘密エラスモサウルスの学名は「リボントカゲ」を意味します。 その名の通り、最大の特徴は異様なほど長い首にあります。全長の半分が「首」全長14mのうち、なんと約半分以上(6〜8m)が首の長さでした。 この長さは、首の骨「頸椎(けいつい)」の数が異常に多いことで実現していました。ヒト・キリン: 7個マメンチサウルス(恐竜): 19個エラスモサウルス: 約76〜79個哺乳類はもちろん、首の長い陸生恐竜と比較しても桁違いの多さです。 76個以上の骨が連なることで、ヘビのように柔軟な動きが可能でした。首はヘビのように柔軟な動きが可能だった泳ぐ際は抵抗を減らすため真っ直ぐ伸ばし、狩りの瞬間にその柔軟性を発揮していたと考えられています。空飛ぶ翼竜も捕食?海のハンターの生態逃がさないための「釘のような歯」頭部は小さく、口には円錐形の鋭い歯が無数に生えていました。口には円錐形の鋭い歯が無数に生えていたこれらは肉を噛み切るためではなく、魚やイカを「刺して逃がさない」ための釘のような形状をしており、一度捕らえた獲物を確実に喉へ送り込むことができました。翼竜プテラノドンもターゲット主な獲物は魚類やアンモナイトでしたが、化石からは翼竜プテラノドンを捕食した痕跡も見つかっています。 海面近くを飛ぶ翼竜に対し、長い首を鎌首のように持ち上げて襲いかかっていた可能性があります。 また、胃の中からは消化を助けたり浮力を調整するための「胃石」も発見されています。化石戦争の悲劇!「頭と尻尾」を取り違えた復元エラスモサウルスが発見された19世紀後半、アメリカの古生物学界は激しい「化石戦争」の真っ只中でした。 この時期、ある有名な間違いが起こりました。常識外れすぎて逆に組み立てた発見者は、あまりにも首が長く尾が短い骨格を見て混乱し、「こんなに首が長いわけがない。これは尾に違いない」と思い込んでしまいました。 その結果、なんと「尾の先に頭骨を取り付ける」という前代未聞の復元を行ってしまったのです。 当初は「短い首と長い尾を持つ姿」として発表されましたが、後にライバル学者によって指摘・修正されました。 これは当時の学者にとっても、彼らの首の長さがいかに常識外れだったかを物語るエピソードです。このページをシェアする PREV オフタルモサウルス ウタツサウルスNEXT この恐竜を見た人はこんな恐竜も見ています サウロロフス Saurolophus 分類鳥脚類 特徴草食恐竜 時代白亜紀 アランボウルギアニア Arambourgiania 分類空の爬虫類 時代白亜紀 トゥリアサウルス Turiasaurus 分類竜脚形類 特徴草食恐竜 時代ジュラ紀白亜紀 ケツァルコアトルス Quetzalcoatlus 分類空の爬虫類 特徴肉食恐竜 時代白亜紀 スポンサーリンク スポンサーリンク
解説
恐竜たちが陸上を支配していた白亜紀、海の中にも巨大で奇妙な生物の世界が広がっていました。
その代表格が、未確認生物「ネッシー」のモデルになったとも言われる首長竜「エラスモサウルス」です。
ウミガメのような胴体に、ヘビのように長い首を持つこの海生爬虫類は、全長14mにも及ぶ巨体で古代の海を支配していました。
ネッシーのモデル!全長14mの巨大首長竜
エラスモサウルスは、約8000万年前(白亜紀後期)の北米大陸周辺(西部内陸海路)に生息していた、プレシオサウルス類(首長竜)の最大種の一つです。
伝説の怪物の正体?
スコットランドのネス湖に棲むとされる「ネッシー」の目撃証言や想像図(長い首を持ち水面から頭を出す姿)は、まさにエラスモサウルスそのものです。
「ネッシー」のモデルになったとも言われる首長竜
彼らは恐竜ではなく「海生爬虫類」ですが、その強烈なインパクトから、多くの人が首長竜といえばこの姿を思い浮かべます。
現代のバスより大きい
全長は最大で約14m、体重は約2トン。
これは現代の大型バス(約12m)よりも大きく、海中で遭遇すれば計り知れない威圧感があったことでしょう。
ちなみに、日本で発見された「フタバサウルス」も彼らに近い仲間です。
骨の数はキリンの10倍?驚異の「首」の秘密
エラスモサウルスの学名は「リボントカゲ」を意味します。
その名の通り、最大の特徴は異様なほど長い首にあります。
全長の半分が「首」
全長14mのうち、なんと約半分以上(6〜8m)が首の長さでした。
この長さは、首の骨「頸椎(けいつい)」の数が異常に多いことで実現していました。
哺乳類はもちろん、首の長い陸生恐竜と比較しても桁違いの多さです。
76個以上の骨が連なることで、ヘビのように柔軟な動きが可能でした。
首はヘビのように柔軟な動きが可能だった
泳ぐ際は抵抗を減らすため真っ直ぐ伸ばし、狩りの瞬間にその柔軟性を発揮していたと考えられています。
空飛ぶ翼竜も捕食?海のハンターの生態
逃がさないための「釘のような歯」
頭部は小さく、口には円錐形の鋭い歯が無数に生えていました。
口には円錐形の鋭い歯が無数に生えていた
これらは肉を噛み切るためではなく、魚やイカを「刺して逃がさない」ための釘のような形状をしており、一度捕らえた獲物を確実に喉へ送り込むことができました。
翼竜プテラノドンもターゲット
主な獲物は魚類やアンモナイトでしたが、化石からは翼竜プテラノドンを捕食した痕跡も見つかっています。
海面近くを飛ぶ翼竜に対し、長い首を鎌首のように持ち上げて襲いかかっていた可能性があります。
また、胃の中からは消化を助けたり浮力を調整するための「胃石」も発見されています。
化石戦争の悲劇!「頭と尻尾」を取り違えた復元
エラスモサウルスが発見された19世紀後半、アメリカの古生物学界は激しい「化石戦争」の真っ只中でした。
この時期、ある有名な間違いが起こりました。
常識外れすぎて逆に組み立てた
発見者は、あまりにも首が長く尾が短い骨格を見て混乱し、「こんなに首が長いわけがない。これは尾に違いない」と思い込んでしまいました。
その結果、なんと「尾の先に頭骨を取り付ける」という前代未聞の復元を行ってしまったのです。
当初は「短い首と長い尾を持つ姿」として発表されましたが、後にライバル学者によって指摘・修正されました。
これは当時の学者にとっても、彼らの首の長さがいかに常識外れだったかを物語るエピソードです。