ディクラエオサウルス Dicraeosaurus 名前の由来 二又のトカゲ科名 ディクラエオサウルス科分類 双弓亜綱、竜盤類、竜脚形類生息地(発見地) タンザニア時代 ジュラ紀後期全長 約12〜15m体重 約10トン食性 植物食解説中生代ジュラ紀後期のタンザニアに生息していた「ディクラエオサウルス」は、巨大な恐竜でお馴染みのディプロドクスと同じ血筋(ディプロドクス上科)に属する竜脚形類の一種です。1914年にオーストラリアの古生物学者ヴェルナー・ヤネンシュによって記載され、これまでに「ハンセマニ」と「サトレリ」の2種類が命名されています。「二又のトカゲ」が示す特異なフォルムと尾学名の通り、ディクラエオサウルスの最大の特徴は、首や背骨(頚椎や脊椎)にある高く二股に分岐したトゲ状の突起です。アマルガサウルスに似たシルエット首や背中から左右に伸びるトゲ突起により、パッと見た姿は、同じディクラエオサウルス科であり帆を持つ近縁種「アマルガサウルス」にそっくりでした。身を守る「ムチ」のような尾首よりもはるかに長い尾は、ムチのように細長く後方へと伸びていました。 肉食恐竜などの外敵に襲われた際には、この長い尾を激しく振り回して身を守っていたと考えられています。竜脚形類らしからぬ「短い首」と小柄な体竜脚形類といえば見上げるような巨体と長い首が特徴ですが、ディクラエオサウルスは少し毛色が異なります。竜脚形類としてはかなり小型全長は12〜15m、体重約10トン程度と、巨大なディプロドクスなどに比べるとあまり大きくありません。 ※一説には、体長3mという非常に小柄な個体が存在したとする記述もあります。上がらない「短い首」外見を決定づけているのが、竜脚形類の中ではかなり短く作られた首です(近縁のブラキトラケロパンほどではありませんが短い部類に入ります)。 頭部を高い位置に持ち上げられない構造になっており、頭は常に下向きについていました。特徴的な頭部と、平和的共存を生む「食べ分け」やや大きめの頭骨はディプロドクスに似ていますが、より長くて幅が狭く、カモノハシのように前方へ伸びた顔つき(ニジェールサウルスの特徴にも似ています)をしており、鼻の穴が目の上にあるという変わった構造でした。足元の植物を専食「短い首」と「下向きの頭」という特徴は、彼らの食性に直結しています。 高い木の葉ではなく、地面やその付近に生育している低い植物を食べていたと推測されています。巨大恐竜との「食べ分け」化石が発掘されたタンザニアの「テンダグル層」からは、首が長く背が高いブラキオサウルス科の「ギラファティタン」も一緒に見つかっています。 口が届く範囲の植物の高さが全く異なるため、明確な「食べ分け」ができ、無用な競争を避けて平和に共存できていたと思われます。独自の進化で世界へ広がった仲間たちディクラエオサウルスのように「首が短く、首と背中の突起が高い」特徴を持つ仲間には、アマルガサウルスやレッバキサウルスなどがいます。 彼ら近縁種はジュラ紀から白亜紀前期にかけて、タンザニアだけでなくアルゼンチン、中国、アメリカにまで広く生息域を広げました。ひたすら巨大化と長首化へと向かった他の竜脚形類とは一線を画し、足元の低い植物を食べることに特化したディクラエオサウルス。 その二股に分かれた高いトゲ突起や短い首は、独自の進化を遂げた竜脚形類の魅力的な多様性を物語っています。このページをシェアする PREV ティタノサウルス タゾウダサウルス NEXT この恐竜を見た人はこんな恐竜も見ています トロオドン Troodon 分類獣脚類 特徴肉食恐竜 時代白亜紀 アラモサウルス Alamosaurus 分類竜脚形類 特徴草食恐竜 時代白亜紀 ガソサウルス Gasosaurus 分類獣脚類 特徴肉食恐竜 時代ジュラ紀 リムサウルス Limusaurus 分類獣脚類 特徴草食恐竜 時代ジュラ紀 スポンサーリンク スポンサーリンク
解説
中生代ジュラ紀後期のタンザニアに生息していた「ディクラエオサウルス」は、巨大な恐竜でお馴染みのディプロドクスと同じ血筋(ディプロドクス上科)に属する竜脚形類の一種です。
1914年にオーストラリアの古生物学者ヴェルナー・ヤネンシュによって記載され、これまでに「ハンセマニ」と「サトレリ」の2種類が命名されています。
「二又のトカゲ」が示す特異なフォルムと尾
学名の通り、ディクラエオサウルスの最大の特徴は、首や背骨(頚椎や脊椎)にある高く二股に分岐したトゲ状の突起です。
アマルガサウルスに似たシルエット
首や背中から左右に伸びるトゲ突起により、パッと見た姿は、同じディクラエオサウルス科であり帆を持つ近縁種「アマルガサウルス」にそっくりでした。
身を守る「ムチ」のような尾
首よりもはるかに長い尾は、ムチのように細長く後方へと伸びていました。
肉食恐竜などの外敵に襲われた際には、この長い尾を激しく振り回して身を守っていたと考えられています。
竜脚形類らしからぬ「短い首」と小柄な体
竜脚形類といえば見上げるような巨体と長い首が特徴ですが、ディクラエオサウルスは少し毛色が異なります。
竜脚形類としてはかなり小型
全長は12〜15m、体重約10トン程度と、巨大なディプロドクスなどに比べるとあまり大きくありません。
※一説には、体長3mという非常に小柄な個体が存在したとする記述もあります。
上がらない「短い首」
外見を決定づけているのが、竜脚形類の中ではかなり短く作られた首です(近縁のブラキトラケロパンほどではありませんが短い部類に入ります)。
頭部を高い位置に持ち上げられない構造になっており、頭は常に下向きについていました。
特徴的な頭部と、平和的共存を生む「食べ分け」
やや大きめの頭骨はディプロドクスに似ていますが、より長くて幅が狭く、カモノハシのように前方へ伸びた顔つき(ニジェールサウルスの特徴にも似ています)をしており、鼻の穴が目の上にあるという変わった構造でした。
足元の植物を専食
「短い首」と「下向きの頭」という特徴は、彼らの食性に直結しています。
高い木の葉ではなく、地面やその付近に生育している低い植物を食べていたと推測されています。
巨大恐竜との「食べ分け」
化石が発掘されたタンザニアの「テンダグル層」からは、首が長く背が高いブラキオサウルス科の「ギラファティタン」も一緒に見つかっています。
口が届く範囲の植物の高さが全く異なるため、明確な「食べ分け」ができ、無用な競争を避けて平和に共存できていたと思われます。
独自の進化で世界へ広がった仲間たち
ディクラエオサウルスのように「首が短く、首と背中の突起が高い」特徴を持つ仲間には、アマルガサウルスやレッバキサウルスなどがいます。
彼ら近縁種はジュラ紀から白亜紀前期にかけて、タンザニアだけでなくアルゼンチン、中国、アメリカにまで広く生息域を広げました。
ひたすら巨大化と長首化へと向かった他の竜脚形類とは一線を画し、足元の低い植物を食べることに特化したディクラエオサウルス。
その二股に分かれた高いトゲ突起や短い首は、独自の進化を遂げた竜脚形類の魅力的な多様性を物語っています。