ノドサウルス Nodosaurus

名前の由来

こぶトカゲ

科名

ノドサウルス科

分類

双弓亜綱、鳥盤類、装盾類

生息地(発見地)

アメリカ

時代

約1億3500万〜6500万年前(白亜紀後期)

全長

約6m

食性

植物食

解説

白亜紀後期の北アメリカに生息していた中型の植物食恐竜「ノドサウルス」。

名前の「ノド」は英語でコブを意味する「knobbed」に由来し、属名全体で「こぶトカゲ」という意味を持っています。
有名な鎧竜のグループ「ノドサウルス科」の代表種でありながら、実はその実態は謎に包まれています。

武器を持たず「我慢比べ」で生き抜く防御戦略

鎧竜は、尾の先に棍棒を持つ「アンキロサウルス類」と、持たない「ノドサウルス類」に大きく分けられます。
後者の代表であるノドサウルスは、棍棒という武器を持たない代わりに、重厚な装甲による防御力に特化していました。

背中に並ぶ四角い鎧

背中には、小さな四角い鎧が横一列に連なっていました。

徹底した防御姿勢

肉食恐竜に襲われた際は決して自ら戦わず、硬い背中を向けてうずくまり、相手が諦めて立ち去るのを待つ「我慢比べ」で過酷な時代を生き抜いていたとされています。

トゲ(スパイク)の存在

かつての古い復元では皮骨板しかないアルマジロのような姿で描かれていましたが、近年では、近縁種と同様に肩や首の周辺に鋭いトゲ(スパイク)を生やしていた可能性も示唆されています。

特徴的な顔つきと手足

防御用の鎧以外にも、ノドサウルスには以下のような身体的特徴がありました。

  • 細長い鼻面
  • がっしりとした前肢
  • 前肢にある、よく発達した「5本の指」

代表種なのに化石が少ない?謎多き実態

エドモントニアサウロペルタといった有名な鎧竜たちをまとめる「ノドサウルス科」。
ノドサウルスはその代表種(模式種)であるにもかかわらず、実態は謎に包まれています。

その理由は、現在までに発見されている化石が、19世紀にオスニエル・チャールズ・マーシュの調査隊がワイオミング州で発見した「骨格の一部のみ」だからです。
完全な骨格が見つかっていないため、全体像の多くは近縁種からの推測に頼っています。

注意!あの「ミイラ化石」は別の恐竜

インターネットや図鑑などで、「ノドサウルスのミイラ化石」として非常に保存状態の良い素晴らしい化石が紹介されることがあります。

しかし、あれは近縁種である「ボレアロペルタ」の化石であり、ノドサウルスそのものではありません。
同じノドサウルス科であるため混同されがちですが、注意が必要です。

尾の棍棒を持たず、背中の鎧と「うずくまる」という徹底した防御姿勢で白亜紀後期を生き抜いたノドサウルス。
グループの代表でありながら化石が少なく、他種のミイラ化石と間違われることもある不遇な存在ですが、その「こぶトカゲ」の名の通り、鎧竜の進化を語る上で欠かせない重要な恐竜です。

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