プロトケラトプス Protoceratops
名前の由来
最初の角のある顔
科名
プロトケラトプス科
分類
双弓亜綱、鳥盤類、周飾頭類
生息地(発見地)
中国、モンゴル
時代
約8300万~7000万年前(白亜紀後期)
全長
約1.8〜2.5m
体重
約230kg
食性
植物食










名前の由来
最初の角のある顔
科名
プロトケラトプス科
分類
双弓亜綱、鳥盤類、周飾頭類
生息地(発見地)
中国、モンゴル
時代
約8300万~7000万年前(白亜紀後期)
全長
約1.8〜2.5m
体重
約230kg
食性
植物食
解説
トリケラトプスに代表される「角竜」といえば巨大な角が特徴ですが、彼らの祖先にあたる恐竜は、角を持たない小さな体で砂漠を生き抜いていました。
「プロトケラトプス」です。
白亜紀後期のモンゴルで大繁栄し、その数の多さから「白亜紀の羊」と呼ばれたこの恐竜は、研究史上きわめて重要な発見をいくつももたらしてくれました。
砂漠を埋め尽くす「白亜紀の羊」:角のない角竜
プロトケラトプスの化石は、1920年代にアメリカ自然史博物館のロイ・チャップマン・アンドリュース率いる探検隊によってゴビ砂漠で発見されました。
名前の由来とサイズ
学名は「最初の角のある顔」を意味しますが、実際には目立つ角はありません。
これは彼らがトリケラトプスなどへ進化する前の「原始的なグループ」だからです。
全長約1.8〜2.5m、体高は60cm程度。
現在の羊に近いサイズ感でした。
圧倒的な化石数
ゴビ砂漠などからは、卵から大人まで数百体を超える化石が発見されており、その繁栄ぶりから親しみを込めて「白亜紀の羊」と呼ばれています。
オウムのような「クチバシ」と謎の「尾」
彼らの最大の特徴は、角の代わりに発達した大きな頭部です。
強力なクチバシ
オウムのように鋭いクチバシで植物を摘み取り、奥歯で「ハサミ」のように切り刻んでいました。
フリルの役割
後頭部のフリルは非常に薄く、防御用というよりは筋肉の付着点や、体を大きく見せるディスプレイとして機能していました。
パドル状の尾
近年、尾が縦に平たい形状をしていることから、カピバラのように水辺で泳ぐ「半水生説」も提唱されています。
伝説の死闘!ヴェロキラプトルとの「闘争化石」
プロトケラトプスを語る上で欠かせないのが、世界で最も有名な化石の一つ「闘争化石」です。
1971年に発見されたこの化石は、プロトケラトプスと肉食恐竜「ヴェロキラプトル」が戦ったままの姿で保存されています。
砂嵐が止めた時間
ヴェロキラプトルが足の爪を喉元に突き立て、プロトケラトプスが相手の腕をガッチリと噛み砕く。
互いに一歩も引かない死闘の最中、突発的な砂嵐による土砂崩れで生き埋めになったと考えられています。
彼らは大人しいだけでなく、いざとなれば天敵に噛み付くファイターとしての一面も持っていたのです。
卵泥棒の冤罪と「柔らかい卵」
かつてプロトケラトプスの巣と考えられた場所で、別の恐竜「オヴィラプトル」が見つかり、「卵泥棒」という不名誉な名前が付けられました。
しかし後の研究で、その卵はオヴィラプトルのものだったことが判明しました。
オヴィラプトルは泥棒ではなく、自分の卵を守る親だったのです。
では、本物のプロトケラトプスの卵はどこにあったのか? 実は彼らの卵は、トカゲのように「殻が柔らかかった」ことが分かっています。
化石に残りにくかったため発見が遅れましたが、2020年にようやく軟殻卵の化石が確認され、長年の謎が解明されました。
幻獣「グリフォン」の正体?
最後に、ロマンあふれる仮説を紹介します。
鷲のようなクチバシとライオンの体を持つ伝説の生物「グリフォン」。
その正体は、プロトケラトプスの化石だったのではないかという説があります。
古代の旅人がゴビ砂漠で風化した骨格を目撃した際、「4本足の獣の体に、鳥のようなクチバシ」、そしてフリルの骨を「翼」に見間違えた可能性です。
証拠はありませんが、彼らの特徴的な姿は、古代の人々の想像力を刺激し、神話のモデルになったのかもしれません。