シュノサウルス Shunosaurus 名前の由来 蜀(四川省付近の旧名)のトカゲ分類 双弓亜綱、竜盤類、竜脚形類生息地(発見地) 中国時代 約1億5900万年前(ジュラ紀中期)全長 約9〜15m体重 約3トン食性 植物食解説恐竜時代の半ばにあたるジュラ紀中期。 現在の中国・四川省周辺は、多種多様な恐竜が繁栄する生命の楽園でした。 その中で、長い首を持つ竜脚形類でありながら、アンキロサウルスのような「武器」を尾に備えたユニークな恐竜が生息していました。「シュノサウルス」と呼ばれるこの植物食恐竜は、後の巨大な親戚たちとは一線を画す特徴を持っています。三国志の舞台「蜀」のトカゲシュノサウルスという学名は、一見すると西洋風の響きですが、その由来は中国の歴史と深く結びついています。「蜀(Shu)」に由来する学名学名の「シュノ(Shuno)」とは、中国・四川省の古い呼び名である「蜀(しょく・Shu)」に由来します。 「蜀」といえば、歴史小説『三国志』において劉備玄徳が建国し、天才軍師・諸葛亮孔明が活躍した国として有名です。シュノサウルス・リイという学名は、まさにこの地で発見されたことを象徴する「蜀のトカゲ」という意味を持っています。 化石が見つかった四川省自貢市の「大山舗層」はジュラ紀中期の宝庫であり、彼らはこの時代を代表する恐竜として知られています。尾に備えた必殺の「棍棒」とスパイクシュノサウルス最大の特徴は、尾の先端に付いた「武器」です。 一般的な竜脚形類(ディプロドクスなど)が鞭のように長い尾を持つのに対し、彼らはより積極的な攻撃手段を持っていました。トゲ付きハンマーで武装尾の先端の骨は互いに癒合して硬い「棍棒(こぶ)」状になっており、さらにそこには2対(4本)の鋭いスパイク(トゲ)が生えていました。 大きさは5cm四方ほどですが、遠心力を利用して振り回せば、その破壊力は凄まじいものだったでしょう。この構造は白亜紀の鎧竜アンキロサウルスに似ていますが、シュノサウルスは全く異なるグループです。 彼らは肉食恐竜に襲われた際、このハンマーを激しく振り回して撃退していたと考えられています。学生が第一発見者!ドラマチックな発見と博物館シュノサウルスの発見には、驚くべきエピソードがあります。 最初の化石が見つかったのは1977年、四川省の土手でした。 その第一発見者は専門家ではなく、アマチュア発掘隊に参加していた学生だったのです。奇跡的な保存状態と「自貢恐竜博物館」この発見は古生物学界にとって極めて重要でした。 竜脚形類は頭骨が見つかりにくいことで有名ですが、シュノサウルスに関しては全身骨格はもちろん、貴重な頭骨までがきれいに残されていたのです。 頭骨内部から脳や血管の様子まで推測できるほど完璧な標本は、進化を知るための貴重なデータとなりました。現在、多くの化石が見つかった大山舗には「自貢(ジゴン)恐竜博物館」が建設されており、発掘現場をそのまま覆う形で保護された太古の風景を見ることができます。コンパクトで原始的なボディ尾の武器以外にも、独特な身体的特徴があります。 全長は約9〜15m、体重約3トン。 「全長10m超え」は大きく感じますが、後の30m級の超巨大竜脚形類に比べればコンパクトな体型です。首も比較的短く、全体的にずんぐりとした印象を与えます。 これは彼らが竜脚形類の中でも比較的「原始的なタイプ」であることを示しています。 口の中にはスプーン状の細い歯が並んでおり、これで効率よく植物を摘み取って食べていたのでしょう。 PREV ジンシャノサウルス サルタサウルス NEXT この恐竜を見た人はこんな恐竜も見ています ニッポノサウルス Nipponosaurus 分類鳥脚類 特徴草食恐竜 時代白亜紀 シノケラトプス Sinoceratops 分類周飾頭類 特徴草食恐竜 時代白亜紀 ノトサウルス Nothosaurus 分類海の爬虫類 特徴肉食恐竜 時代三畳紀 エウストレプトスポンディルス Eustreptospondylus 分類獣脚類 特徴肉食恐竜 時代ジュラ紀 スポンサーリンク スポンサーリンク
解説
恐竜時代の半ばにあたるジュラ紀中期。
現在の中国・四川省周辺は、多種多様な恐竜が繁栄する生命の楽園でした。
その中で、長い首を持つ竜脚形類でありながら、アンキロサウルスのような「武器」を尾に備えたユニークな恐竜が生息していました。
「シュノサウルス」と呼ばれるこの植物食恐竜は、後の巨大な親戚たちとは一線を画す特徴を持っています。
三国志の舞台「蜀」のトカゲ
シュノサウルスという学名は、一見すると西洋風の響きですが、その由来は中国の歴史と深く結びついています。
「蜀(Shu)」に由来する学名
学名の「シュノ(Shuno)」とは、中国・四川省の古い呼び名である「蜀(しょく・Shu)」に由来します。
「蜀」といえば、歴史小説『三国志』において劉備玄徳が建国し、天才軍師・諸葛亮孔明が活躍した国として有名です。
シュノサウルス・リイという学名は、まさにこの地で発見されたことを象徴する「蜀のトカゲ」という意味を持っています。
化石が見つかった四川省自貢市の「大山舗層」はジュラ紀中期の宝庫であり、彼らはこの時代を代表する恐竜として知られています。
尾に備えた必殺の「棍棒」とスパイク
シュノサウルス最大の特徴は、尾の先端に付いた「武器」です。
一般的な竜脚形類(ディプロドクスなど)が鞭のように長い尾を持つのに対し、彼らはより積極的な攻撃手段を持っていました。
トゲ付きハンマーで武装
尾の先端の骨は互いに癒合して硬い「棍棒(こぶ)」状になっており、さらにそこには2対(4本)の鋭いスパイク(トゲ)が生えていました。
大きさは5cm四方ほどですが、遠心力を利用して振り回せば、その破壊力は凄まじいものだったでしょう。
この構造は白亜紀の鎧竜アンキロサウルスに似ていますが、シュノサウルスは全く異なるグループです。
彼らは肉食恐竜に襲われた際、このハンマーを激しく振り回して撃退していたと考えられています。
学生が第一発見者!ドラマチックな発見と博物館
シュノサウルスの発見には、驚くべきエピソードがあります。
最初の化石が見つかったのは1977年、四川省の土手でした。
その第一発見者は専門家ではなく、アマチュア発掘隊に参加していた学生だったのです。
奇跡的な保存状態と「自貢恐竜博物館」
この発見は古生物学界にとって極めて重要でした。
竜脚形類は頭骨が見つかりにくいことで有名ですが、シュノサウルスに関しては全身骨格はもちろん、貴重な頭骨までがきれいに残されていたのです。
頭骨内部から脳や血管の様子まで推測できるほど完璧な標本は、進化を知るための貴重なデータとなりました。
現在、多くの化石が見つかった大山舗には「自貢(ジゴン)恐竜博物館」が建設されており、発掘現場をそのまま覆う形で保護された太古の風景を見ることができます。
コンパクトで原始的なボディ
尾の武器以外にも、独特な身体的特徴があります。
全長は約9〜15m、体重約3トン。
「全長10m超え」は大きく感じますが、後の30m級の超巨大竜脚形類に比べればコンパクトな体型です。
首も比較的短く、全体的にずんぐりとした印象を与えます。
これは彼らが竜脚形類の中でも比較的「原始的なタイプ」であることを示しています。
口の中にはスプーン状の細い歯が並んでおり、これで効率よく植物を摘み取って食べていたのでしょう。