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恐竜三大グループの一つ「鳥盤類」とは?代表的な恐竜から意外な真実まで解説

恐竜三大グループの一つ「鳥盤類」とは?代表的な恐竜から意外な真実まで解説

恐竜には、大きく分けて3つの主要なグループがあることをご存知ですか?
それは、ティラノサウルスなどの獣脚類、アパトサウルスなどの竜脚形類、そして、誰もが知るトリケラトプスやステゴサウルスが属する鳥盤類です。
この記事では、この鳥盤類に焦点を当て、その特徴や代表的な恐竜、そして意外な進化の歴史までを分かりやすく解説します。

鳥盤類を定義づける「鳥のような骨盤」

鳥盤類の最大の特徴は、そのグループ名の由来にもなっている鳥類と同じ形の骨盤(恥骨が後ろ向きに伸びている)です。
このユニークな骨盤の形状から「鳥盤類」と名付けられました。
このグループには、以下のようないくつもの草食恐竜のサブグループが含まれています。

  • 剣竜類(ステゴサウルスなど)
  • 鎧竜類(アンキロサウルスなど)
  • 角竜類(トリケラトプスなど)
  • 堅頭竜類(パキケファロサウルスなど)
  • 鳥脚類(イグアノドンなど)

草食恐竜ならではの生態と防御力

ほとんどが草食である鳥盤類は、効率的に植物を消化するために大きな腸を持っていました。
そのため、獣脚類と比べると、恥骨の大きさが小さく、脚の筋肉も発達していなかったと考えられています。

二足歩行の鳥盤類(鳥脚類や堅頭竜類の一部)は、同じサイズの獣脚類に比べると、走るのが得意ではなかったかもしれません。
しかし、多くの鳥盤類は四足歩行で、肉食恐竜から身を守るための強力な武装を持っていました。

例えば、鎧竜類は全身を覆う硬い装甲を、ステゴサウルスに代表される剣竜類は背中の板と尾のスパイクを武器としていました。
これらの強固な防御力と攻撃手段により、たとえ大型の肉食恐竜に襲われても、簡単に捕食されることはなかったでしょう。

鳥盤類は鳥の祖先ではない?意外な真実

「鳥盤類」という名前から、鳥類の祖先だと勘違いされがちですが、実はそれは誤りです。
最新の研究では、鳥類の祖先は同じ竜盤類に属する獣脚類であることがわかっています。

鳥盤類の中で最も古い恐竜の1つとしては、約2億年前のジュラ紀前期に生息していたヘテロドントサウルスなどが知られています。

恐竜の世界には、まだまだ解き明かされていない多くの謎が残されています。
鳥盤類のようなユニークなグループの歴史を知ることで、恐竜への興味がさらに深まるかもしれません。

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