スクテロサウルス Scutellosaurus 名前の由来 小さな盾を持つトカゲ科名 スクテロサウルス科分類 双弓亜綱、鳥盤類、装盾類生息地(発見地) アメリカ時代 ジュラ紀前期全長 約1.2m体重 約10kg食性 植物食解説ジュラ紀前期の北アメリカ。 恐竜たちがまだ巨大化や重武装化を極める前のこの時代に、後の「装盾類(そうじゅんるい)」のルーツとなる重要な恐竜が生息していました。全身に300個もの骨板を持ちながら、二足歩行で軽快に走り回っていたその恐竜こそが、「スクテロサウルス」です。全長約1.2m、体重10kgほどの小柄な恐竜ですが、彼らは恐竜の進化を知る上で欠かせない存在です。剣竜と鎧竜の共通の祖先?進化の鍵を握る存在名前の由来は「小さな盾」スクテロサウルスという学名は、ラテン語で「小さな盾(scutellum)」と「トカゲ(saurus)」を組み合わせたもので、「小さな盾を持つトカゲ」を意味しています。装盾類のルーツ彼らが古生物学的に極めて重要な理由は、その分類学的な位置づけにあります。 背中に板を持つ「ステゴサウルス(剣竜類)」と、全身を鎧で固めた「アンキロサウルス(鎧竜類)」。 スクテロサウルスは、これら「装盾類」と呼ばれる二大グループが分かれる前の共通の祖先に近い種、あるいはその最も原始的な姿を留めている恐竜だと考えられているのです。スマートな体型と二足歩行:戦車になる前の姿後の装盾類が重厚な戦車のように四足歩行へ移行していったのに対し、初期のメンバーであるスクテロサウルスは、非常にスマートな体型をしていました。全長の6割を占める長い尾頭は小さく、胴体はほっそりとしており、なんと全長の6割をも占める非常に長い尾を持っていました。 彼らはこの長い尾でバランスを取りながら、主に二足歩行で軽快に動き回ることができました。二足歩行で軽快に動き回ることができた原始的な特徴手足は比較的短く、状況に応じて四足で歩くことも可能でした。 全体的なシルエットは原始的なレソトサウルス類に似ていますが、その歯には明確に植物食の装盾類としての特徴が備わっていました。300個の「小さな盾」と逃げるが勝ちの生存戦略全身を覆う装甲「小さな盾を持つトカゲ」の名が示す通り、その体には既に防御のための装備が整っていました。 首から背中、横腹、そして長い尾の付け根に至るまで、全身には300個以上もの小さな骨板(骨化した皮膚)が埋め込まれていました。全身に300個以上もの小さな骨板が埋め込まれていたこれらの装甲は間隔を空けて配置されており、形状も平らなもの、隆起したもの、背筋に沿った三角形のトゲなど様々でした。鎧はあくまで「保険」しかし、この鎧は後のアンキロサウルスのように敵を撃退できるほど強固ではありませんでした。 小型獣脚類の一撃程度なら耐えられたかもしれませんが、無敵ではありません。彼らにとっての最大の防御策は、鎧を「保険」としつつ、二足歩行の俊足を活かして「走って逃げる」ことでした。 スクテロサウルスは、恐竜が防御のために重武装化していく進化プロセスの、まさに始まりを告げる存在だったのです。 PREV スケリドサウルス サウロペルタ NEXT この恐竜を見た人はこんな恐竜も見ています トゥリアサウルス Turiasaurus 分類竜脚形類 特徴草食恐竜 時代ジュラ紀 メガプノサウルス Megapnosaurus 分類獣脚類 特徴肉食恐竜 時代ジュラ紀 シュヴウイア Shuvuuia 分類獣脚類 特徴肉食恐竜羽毛恐竜 時代白亜紀 セギサウルス Segisaurus 分類獣脚類 特徴肉食恐竜 時代ジュラ紀 スポンサーリンク スポンサーリンク
解説
ジュラ紀前期の北アメリカ。
恐竜たちがまだ巨大化や重武装化を極める前のこの時代に、後の「装盾類(そうじゅんるい)」のルーツとなる重要な恐竜が生息していました。
全身に300個もの骨板を持ちながら、二足歩行で軽快に走り回っていたその恐竜こそが、「スクテロサウルス」です。
全長約1.2m、体重10kgほどの小柄な恐竜ですが、彼らは恐竜の進化を知る上で欠かせない存在です。
剣竜と鎧竜の共通の祖先?進化の鍵を握る存在
名前の由来は「小さな盾」
スクテロサウルスという学名は、ラテン語で「小さな盾(scutellum)」と「トカゲ(saurus)」を組み合わせたもので、「小さな盾を持つトカゲ」を意味しています。
装盾類のルーツ
彼らが古生物学的に極めて重要な理由は、その分類学的な位置づけにあります。
背中に板を持つ「ステゴサウルス(剣竜類)」と、全身を鎧で固めた「アンキロサウルス(鎧竜類)」。
スクテロサウルスは、これら「装盾類」と呼ばれる二大グループが分かれる前の共通の祖先に近い種、あるいはその最も原始的な姿を留めている恐竜だと考えられているのです。
スマートな体型と二足歩行:戦車になる前の姿
後の装盾類が重厚な戦車のように四足歩行へ移行していったのに対し、初期のメンバーであるスクテロサウルスは、非常にスマートな体型をしていました。
全長の6割を占める長い尾
頭は小さく、胴体はほっそりとしており、なんと全長の6割をも占める非常に長い尾を持っていました。
彼らはこの長い尾でバランスを取りながら、主に二足歩行で軽快に動き回ることができました。
二足歩行で軽快に動き回ることができた
原始的な特徴
手足は比較的短く、状況に応じて四足で歩くことも可能でした。
全体的なシルエットは原始的なレソトサウルス類に似ていますが、その歯には明確に植物食の装盾類としての特徴が備わっていました。
300個の「小さな盾」と逃げるが勝ちの生存戦略
全身を覆う装甲
「小さな盾を持つトカゲ」の名が示す通り、その体には既に防御のための装備が整っていました。
首から背中、横腹、そして長い尾の付け根に至るまで、全身には300個以上もの小さな骨板(骨化した皮膚)が埋め込まれていました。
全身に300個以上もの小さな骨板が埋め込まれていた
これらの装甲は間隔を空けて配置されており、形状も平らなもの、隆起したもの、背筋に沿った三角形のトゲなど様々でした。
鎧はあくまで「保険」
しかし、この鎧は後のアンキロサウルスのように敵を撃退できるほど強固ではありませんでした。
小型獣脚類の一撃程度なら耐えられたかもしれませんが、無敵ではありません。
彼らにとっての最大の防御策は、鎧を「保険」としつつ、二足歩行の俊足を活かして「走って逃げる」ことでした。
スクテロサウルスは、恐竜が防御のために重武装化していく進化プロセスの、まさに始まりを告げる存在だったのです。