アベリサウルス Abelisaurus
名前の由来
アベル(人名)のトカゲ
科名
アベリサウルス科
分類
双弓亜綱、竜盤類、獣脚類
生息地(発見地)
アルゼンチン
時代
約7500万~7000万年前(白亜紀後期)
全長
約6.5〜9m
体重
約1.4〜3トン
食性
肉食
名前の由来
アベル(人名)のトカゲ
科名
アベリサウルス科
分類
双弓亜綱、竜盤類、獣脚類
生息地(発見地)
アルゼンチン
時代
約7500万~7000万年前(白亜紀後期)
全長
約6.5〜9m
体重
約1.4〜3トン
食性
肉食
解説
アベリサウルスは、白亜紀後期、約8000万年前に南アメリカ大陸に生息していた大型肉食恐竜です。
当時の南アメリカは、北アメリカから離れていたため、ティラノサウルスとは異なる独自の進化を遂げた肉食恐竜が繁栄していました。
ティラノサウルスとは異なる独自の進化を遂げた肉食恐竜が繁栄していた
その名は「アベルのトカゲ」を意味し、1983年に化石を発見した博物館運営者、ロベルト・アベルにちなんで名付けられました。
断片的な化石が語る推測の姿
現在、アベリサウルスの化石は、アルゼンチンで発見された頭骨のみであり、その全体像は多くの謎に包まれています。
発見された頭骨は長さ1m、高さ85cmと非常に巨大なものでした。
口の中には鋸歯のある小さな歯が無数に並び、鼻先は丸みを帯びていました。
鼻と目の上が隆起しており、生きていた頃にはケラチン質の角のようなものがあったと考えられています。
頭骨の形状は、ティラノサウルスのように短くがっしりとしており、非常に強力な顎の筋肉を持っていました。
獲物に噛みついたら最後、その反撃を許さないほどの速さで顎を閉じることができたとされています。
非常に強力な顎の筋肉を持っていた
多くの研究者は、ティラノサウルスとアベリサウルスは進化の過程で分かれた、別々の系統の種である可能性が高いと考えています。
体長は頭骨から推測されており、およそ6.5mから9m、体重は約3トンとされています。
アベリサウルス科の仲間たち
アベリサウルス科に属する恐竜の化石は、南米大陸のほか、アフリカやアジアでも発見されており、その中にはカルノタウルスやマジュンガトルスといった種も含まれています。
これらの近縁種の化石から、アベリサウルスの全体像が推測されています。
しかし、アルゼンチンで発見された頭骨が本当に成長したアベリサウルスのものかについては、専門家の間でも意見が分かれています。
今後の新しい発見が、この謎多き恐竜の全貌を明らかにする鍵となるでしょう。
アベリサウルスは、1985年にアルゼンチンの古生物学者ジョゼフ・ボナパルトらによって、「アベリサウルス・コマフェンシス」という学名が与えられました。