リリエンステルヌス Liliensternus 名前の由来 リリエンシュテルン(人名)のもの科名 コエロフィシス科分類 双弓亜綱、竜盤類、獣脚類生息地(発見地) ドイツ時代 約2億1000万年前(三畳紀後期)全長 約3〜5.2m体重 約200kg食性 肉食解説恐竜時代の幕開けに近い三畳紀後期。 まだ小型の肉食恐竜が多かったこの時代、現在のドイツ周辺には周囲を圧倒する大きさの捕食者が君臨していました。 「リリエンステルヌス」です。中生代ヨーロッパを代表するこの恐竜は、実在した伯爵の名を冠し、現在でも地元のシンボルとして愛されています。伯爵の名を冠し、町の「紋章」になった恐竜リリエンステルヌスは、発見の経緯とその後の扱いが非常にユニークな恐竜です。リリエンシュテルン伯爵への献名学名は、ドイツのアマチュア古生物学者であり医学博士でもあった「ヒューゴ・リューレ・フォン・リリエンシュテルン伯爵」に由来します。 伯爵は自身の城を博物館として開放するなど、ドイツの古生物学振興に多大な貢献をしました。 その情熱と功績を称え、彼の名が恐竜の学名として残されたのです。ベットハイムの紋章伯爵の功績は今も語り継がれており、化石の発見地であるドイツ・ベットハイムの「紋章」には、現在でもリリエンステルヌスの姿が描かれています。 恐竜が自治体のシンボルになるのは世界的にも珍しい事例です。分類の歴史1934年の記載当初は「ハルティコサウルス」の一種とされていましたが、後の研究で独自性が認められ、1984年に新属新種「リリエンステルヌス」として再分類されました。三畳紀最大級!「スリムな巨人」の身体的特徴当時の世界最大級リリエンステルヌスの全長は約3〜5.2m。 後のティラノサウルス等と比較すると中型ですが、同時代の肉食恐竜の多くが2〜3mだったことを踏まえると、当時は間違いなく「世界最大級」の巨大捕食者でした。華奢な体型とトサカの謎巨体ではありましたが、体重は約200kgほど。 筋肉の塊ではなく、長い首と尾を持つ非常にスリムな体型をしていました。 ディロフォサウルスやコエロフィシスに似ており、パワーよりもスピードやリーチを活かした恐竜だったようです。また、図鑑などでは頭部に「2つのトサカ」が描かれることが多いですが、これは近縁種を参考にした復元です。 肝心の頭頂部の化石は発見されておらず、実際にトサカがあったかは未だ謎に包まれています。狩人かスカベンジャーか?柔軟な生存戦略当時の生態系の頂点にいたリリエンステルヌスは、その巨体でプラテオサウルスなどの大型植物食恐竜を襲って食べていたと考えられています。一方で、沼にはまって死んだ恐竜の死肉を漁っていたと思われる化石も見つかっています。 このことから、彼らは高潔なハンターであると同時に、時には死肉をあさるスカベンジャー(腐肉食者)として、手軽な食料も利用する柔軟な生存戦略を持っていた可能性が指摘されています。このページをシェアする PREV ルゴプス リムサウルス NEXT この恐竜を見た人はこんな恐竜も見ています ガストニア Gastonia 分類装盾類 特徴草食恐竜 時代白亜紀 ステゴサウルス Stegosaurus 分類装盾類 特徴草食恐竜 時代ジュラ紀 アフロヴェナトル Afrovenator 分類獣脚類 特徴肉食恐竜 時代ジュラ紀 アトロキラプトル Atrociraptor 分類獣脚類 特徴肉食恐竜 時代白亜紀 スポンサーリンク スポンサーリンク
解説
恐竜時代の幕開けに近い三畳紀後期。
まだ小型の肉食恐竜が多かったこの時代、現在のドイツ周辺には周囲を圧倒する大きさの捕食者が君臨していました。
「リリエンステルヌス」です。
中生代ヨーロッパを代表するこの恐竜は、実在した伯爵の名を冠し、現在でも地元のシンボルとして愛されています。
伯爵の名を冠し、町の「紋章」になった恐竜
リリエンステルヌスは、発見の経緯とその後の扱いが非常にユニークな恐竜です。
リリエンシュテルン伯爵への献名
学名は、ドイツのアマチュア古生物学者であり医学博士でもあった「ヒューゴ・リューレ・フォン・リリエンシュテルン伯爵」に由来します。
伯爵は自身の城を博物館として開放するなど、ドイツの古生物学振興に多大な貢献をしました。
その情熱と功績を称え、彼の名が恐竜の学名として残されたのです。
ベットハイムの紋章
伯爵の功績は今も語り継がれており、化石の発見地であるドイツ・ベットハイムの「紋章」には、現在でもリリエンステルヌスの姿が描かれています。
恐竜が自治体のシンボルになるのは世界的にも珍しい事例です。
分類の歴史
1934年の記載当初は「ハルティコサウルス」の一種とされていましたが、後の研究で独自性が認められ、1984年に新属新種「リリエンステルヌス」として再分類されました。
三畳紀最大級!「スリムな巨人」の身体的特徴
当時の世界最大級
リリエンステルヌスの全長は約3〜5.2m。
後のティラノサウルス等と比較すると中型ですが、同時代の肉食恐竜の多くが2〜3mだったことを踏まえると、当時は間違いなく「世界最大級」の巨大捕食者でした。
華奢な体型とトサカの謎
巨体ではありましたが、体重は約200kgほど。
筋肉の塊ではなく、長い首と尾を持つ非常にスリムな体型をしていました。
ディロフォサウルスやコエロフィシスに似ており、パワーよりもスピードやリーチを活かした恐竜だったようです。
また、図鑑などでは頭部に「2つのトサカ」が描かれることが多いですが、これは近縁種を参考にした復元です。
肝心の頭頂部の化石は発見されておらず、実際にトサカがあったかは未だ謎に包まれています。
狩人かスカベンジャーか?柔軟な生存戦略
当時の生態系の頂点にいたリリエンステルヌスは、その巨体でプラテオサウルスなどの大型植物食恐竜を襲って食べていたと考えられています。
一方で、沼にはまって死んだ恐竜の死肉を漁っていたと思われる化石も見つかっています。
このことから、彼らは高潔なハンターであると同時に、時には死肉をあさるスカベンジャー(腐肉食者)として、手軽な食料も利用する柔軟な生存戦略を持っていた可能性が指摘されています。