タンバティタニス Tambatitanis 名前の由来 丹波地域の女性の巨人分類 双弓亜綱、竜盤類、竜脚形類生息地(発見地) 日本時代 約1億4000万~1億2000万年前(白亜紀前期)全長 約12~15m食性 植物食解説約1億4000万~1億2000万年前の白亜紀前期、日本列島に生息していた「タンバティタニス」。兵庫県の「篠山層群」で発見され、長らく「丹波竜(たんばりゅう)」の愛称で親しまれてきたこの恐竜は、日本国内で発見された恐竜としては最大級の大きさを誇ります。露頭から突き出した骨と、発見者の「友情」を示す学名タンバティタニスの化石は、2006年8月に地表の露頭から肋骨が突き出しているのが見つかったことで発見されました。 その後の継続的な調査により、関節が繋がった状態の尾や腰、胴椎、部分的な頭骨までが発掘されています。学名に込められた心温まる意味2014年になって、新属新種の恐竜として正式に命名されました。 属名の「タンバティタニス」は発見地の丹波と分類のティタノサウルス形類にちなんでいます。 種小名の「アミキティアエ」には、最初の化石を発見した2人の人物の「友情」を記念するという素敵な意味が込められています。国内最大級の巨体と、進化の謎を解く独自の骨格推定全長は12~15m。 世界の竜脚形類全体で見れば中型ですが、既知の日本産恐竜の中では極めて巨大です。中国の「エウヘロプス」などと近縁な「ティタノサウルス形類」に位置付けられていますが、彼ら独自の身体的特徴(固有派生形質)も8つ確認されています。特徴的な「深い尾」尾の下側にある血道弓(けつどうきゅう)という骨が非常に発達しており、「深い(上下に幅広な)」尾を形成していました。 また、尾椎の棘突起が前方に向かって湾曲しています。長い鼻先の頭部近縁とされるエウヘロプスとは対照的に、頭部はディプロドクス上科のような長い吻部(鼻先)を持つ形態だったことが示唆されています。進化のギャップを示す脳函全体的にはティタノサウルス形類の「基盤的(原始的)」なメンバーとされていますが、脳が収まる「脳函」を調べると、より進化したティタノサウルス類に近い構造を持っていました。 これは、進化のプロセスを考える上で非常に重要な発見とされています。多種多様な生物が息づく「白亜紀の兵庫」タンバティタニスが生息していた当時の兵庫県一帯は、乾季と雨季がはっきりと分かれた、比較的乾燥した環境であったと考えられています。篠山層群の地層からは、彼らだけでなく以下のような多種多様な生物の化石が見つかっており、豊かな生態系を築いていたことがわかります。共存していた恐竜たち小型角竜の「ササヤマグノームス」、トロオドン科の「ヒプノヴェナトル」、テリジノサウルス類、ティラノサウルス上科、鳥脚類、鎧竜など。太古の哺乳類「ササヤマミロス・カワイイ」といった原始的な哺乳類。まとめ「丹波竜」として日本中を湧かせたタンバティタニス。発見者たちの友情から名付けられたこの巨大な恐竜は、日本列島の恐竜相の豊かさを証明しただけでなく、世界的にもティタノサウルス形類の進化の謎を解き明かすための極めて重要なピースとして、今も古生物学界に多大な貢献を続けています。このページをシェアする PREV ディクラエオサウルス タゾウダサウルス NEXT この恐竜を見た人はこんな恐竜も見ています エウストレプトスポンディルス Eustreptospondylus 分類獣脚類 特徴肉食恐竜 時代ジュラ紀 ハツェゴプテリクス Hatzegopteryx 分類空の爬虫類 時代白亜紀 ニャササウルス Nyasasaurus 分類鳥盤類 特徴肉食恐竜草食恐竜雑食恐竜 時代三畳紀 テノントサウルス Tenontosaurus 分類鳥脚類 特徴草食恐竜 時代白亜紀
解説
約1億4000万~1億2000万年前の白亜紀前期、日本列島に生息していた「タンバティタニス」。
兵庫県の「篠山層群」で発見され、長らく「丹波竜(たんばりゅう)」の愛称で親しまれてきたこの恐竜は、日本国内で発見された恐竜としては最大級の大きさを誇ります。
露頭から突き出した骨と、発見者の「友情」を示す学名
タンバティタニスの化石は、2006年8月に地表の露頭から肋骨が突き出しているのが見つかったことで発見されました。
その後の継続的な調査により、関節が繋がった状態の尾や腰、胴椎、部分的な頭骨までが発掘されています。
学名に込められた心温まる意味
2014年になって、新属新種の恐竜として正式に命名されました。
属名の「タンバティタニス」は発見地の丹波と分類のティタノサウルス形類にちなんでいます。
種小名の「アミキティアエ」には、最初の化石を発見した2人の人物の「友情」を記念するという素敵な意味が込められています。
国内最大級の巨体と、進化の謎を解く独自の骨格
推定全長は12~15m。
世界の竜脚形類全体で見れば中型ですが、既知の日本産恐竜の中では極めて巨大です。
中国の「エウヘロプス」などと近縁な「ティタノサウルス形類」に位置付けられていますが、彼ら独自の身体的特徴(固有派生形質)も8つ確認されています。
特徴的な「深い尾」
尾の下側にある血道弓(けつどうきゅう)という骨が非常に発達しており、「深い(上下に幅広な)」尾を形成していました。
また、尾椎の棘突起が前方に向かって湾曲しています。
長い鼻先の頭部
近縁とされるエウヘロプスとは対照的に、頭部はディプロドクス上科のような長い吻部(鼻先)を持つ形態だったことが示唆されています。
進化のギャップを示す脳函
全体的にはティタノサウルス形類の「基盤的(原始的)」なメンバーとされていますが、脳が収まる「脳函」を調べると、より進化したティタノサウルス類に近い構造を持っていました。
これは、進化のプロセスを考える上で非常に重要な発見とされています。
多種多様な生物が息づく「白亜紀の兵庫」
タンバティタニスが生息していた当時の兵庫県一帯は、乾季と雨季がはっきりと分かれた、比較的乾燥した環境であったと考えられています。
篠山層群の地層からは、彼らだけでなく以下のような多種多様な生物の化石が見つかっており、豊かな生態系を築いていたことがわかります。
共存していた恐竜たち
小型角竜の「ササヤマグノームス」、トロオドン科の「ヒプノヴェナトル」、テリジノサウルス類、ティラノサウルス上科、鳥脚類、鎧竜など。
太古の哺乳類
「ササヤマミロス・カワイイ」といった原始的な哺乳類。
まとめ
「丹波竜」として日本中を湧かせたタンバティタニス。
発見者たちの友情から名付けられたこの巨大な恐竜は、日本列島の恐竜相の豊かさを証明しただけでなく、世界的にもティタノサウルス形類の進化の謎を解き明かすための極めて重要なピースとして、今も古生物学界に多大な貢献を続けています。