ネウケンサウルス Neuquensaurus
名前の由来
ネウケン川のトカゲ
科名
サルタサウルス科
分類
双弓亜綱、竜盤類、竜脚形類
生息地(発見地)
アルゼンチン、ウルグアイ
時代
約8000万年前(白亜紀後期)
全長
約6〜8m
食性
植物食
きょうのクイズ
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ネウケンサウルスの体を守っていた可能性がある、皮膚の中に形成される骨は何と呼ばれる?
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名前の由来
ネウケン川のトカゲ
科名
サルタサウルス科
分類
双弓亜綱、竜盤類、竜脚形類
生息地(発見地)
アルゼンチン、ウルグアイ
時代
約8000万年前(白亜紀後期)
全長
約6〜8m
食性
植物食
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解説
ネウケンサウルスは、白亜紀後期の南アメリカ大陸に生息していた植物食恐竜です。
長い首と尾を持つ竜脚形類の仲間で、ティタノサウルス類に分類され、特にサルタサウルスに近縁な恐竜として知られています。
竜脚形類といえば、全長が数十mに達する巨大な恐竜を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、ネウケンサウルスの全長は約6〜8mと推定されており、近縁の大型種と比べて小柄な体格をしていました。
さらに、体の表面には、身を守るための装甲として機能した可能性がある骨も確認されています。
小型の体と装甲状の骨という特徴を持つネウケンサウルスは、白亜紀後期の南米に生息していた竜脚形類の多様性を知るうえで興味深い存在です。
ネウケンサウルスの化石の発見と名前の由来
ネウケンサウルスの化石は、19世紀末にはすでに発見されていました。
その後、複数の研究者によって分類の見直しが進められ、現在知られているネウケンサウルス属の位置づけへとつながっています。
19世紀末に発見された化石
1893年、イギリスの古生物学者リチャード・ライデッカーは、脊椎や四肢の骨の化石に基づき、「ティタノサウルス・アウストラリス」と命名しました。
その後、1929年にはフリードリッヒ・フォン・ヒューネが四肢の化石を別の種として扱い、「ティタノサウルス・ロブストゥス」と命名しました。
しかし、当時は、これらの化石がティタノサウルス属とは異なる恐竜に由来する可能性について、十分に整理されていませんでした。
ネウケンサウルスとして再分類
20世紀後半になると、化石の特徴や分類について再検討が進められました。
1986年には、古生物学者ハイメ・パウエルがネウケンサウルス属への分類を提案しましたが、当初の名称は正式な記載上の問題から有効とは認められませんでした。
その後、1992年に「ネウケンサウルス・アウストラリス」として改めて記載され、現在知られる分類につながりました。
ネウケンサウルスという名前は、化石の発見地にちなみ、「ネウケン川のトカゲ」という意味を持っています。
化石は、現在のアルゼンチンにあるネウケン川周辺の地層から発見されました。
なお、ネウケンサウルスと近縁のサルタサウルスとの分類上の関係には議論があり、一部の研究者は両者を同じ属に含める考えを示しています。
ネウケンサウルスの大きさは?全長約6〜8mの竜脚類
ネウケンサウルスの全長は、約6〜8mと推定されています。
竜脚形類には全長が数十mに達する巨大な種類もいますが、ネウケンサウルスは近縁の大型種と比べて小柄でした。
長い首と尾を持つ竜脚形類でありながら、比較的コンパクトな体格をしていた点が特徴です。
では、ネウケンサウルスはなぜ小型だったのでしょうか。
その理由については、明確な答えが出ていません。
島などの限られた環境で暮らす動物が、世代を重ねるうちに小型化する現象は「島嶼性矮小化(とうしょせいわいしょうか)」と呼ばれます。
しかし、ネウケンサウルスが生息していた当時の南アメリカ大陸の環境を踏まえると、この現象だけで小型化の理由を説明するのは難しいと考えられています。
そのため、ネウケンサウルスの小柄な体格は、その進化や生態を考えるうえで興味深い研究テーマの一つとなっています。
ネウケンサウルスは体を守る装甲を持っていた?
ネウケンサウルスの特徴として、体の表面に装甲状の骨を備えていたと考えられていることも挙げられます。
このような骨は「皮骨」と呼ばれ、体の外側に形成される骨の一種です。
ネウケンサウルスについても皮骨の化石が確認されており、体を守るための構造を持っていた可能性があります。
2005年には、良好に保存された部分的に関節した標本が記載されました。
この標本には皮骨も含まれており、ネウケンサウルスの体の構造を調べるうえで重要な資料となっています。
竜脚形類のなかでも、体の表面に装甲状の骨を備えていたと考えられるネウケンサウルスは、独特な特徴を持つ恐竜といえます。
ただし、皮骨がどのように体を覆っていたのか、どの程度身を守る役割を果たしていたのかについては、確認できる化石の情報に基づいて考える必要があります。
ネウケンサウルスの骨格から分かること
ネウケンサウルスは、骨格の保存状態が比較的良好な竜脚類としても知られています。
皮骨を含む部分的に関節した標本のほか、肩甲骨などの化石も発見されています。
こうした骨格の資料は、ネウケンサウルス自身の体の特徴を把握するだけでなく、ほかのティタノサウルス類との違いを比較するうえでも役立っています。
竜脚形類は共通する特徴を多く持つ一方、骨格の形や体の構造には種類ごとの違いも見られます。
そのため、複数の骨を比較することは、近縁種同士の関係や分類を検討するうえで重要です。
ネウケンサウルスの化石も、白亜紀後期の南米に生息していた竜脚形類の多様性を理解するための貴重な研究資料となっています。
日本でネウケンサウルスの復元骨格を見られる博物館
ネウケンサウルスは、日本国内でも復元骨格が展示されている恐竜です。
徳島県にある徳島県立博物館では、ネウケンサウルス・アウストラリスの復元骨格を見ることができます。
復元骨格を観察すれば、全長約6〜8mと推定される体の大きさや、長い首と尾を持つ竜脚形類らしい体つきをイメージしやすくなります。
化石の情報だけでは想像しにくい全身の姿を、実際の展示を通じて確認できる点も、ネウケンサウルスの魅力の一つです。